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ひぐらしのなく頃に 解を見ました

令和にひぐらしアニメ48話、見終わりました。
完走した感想になります。

いやあ~~~おもろかったです。おもろかった。
解になっても視聴ペース落ちなかったです。
概ね謎も明かされ伏線も回収し。
最後にはきれ~~~いにお話がまとまりましたしね。
ひぐらしという作品に触れられたことも、人気を抜きにして物語単体でもアニメ見てよかったなと思います。

ただ、解への期待値は下回りました。
ぶっちゃけ、一期の方が面白かったです。全編を通して目明かし編がピークだったと感じています。
一期の訳の分からない展開から少しずつ謎が解けるワクワク感、目明かし編の盛り上がり、そしてひぐらしは解見ないと意味ないとかいう声が多くて期待値がとっても跳ね上がってしまっていたんですよね。
いや、期待値を下回ったというのは言い方が適切じゃないかもしれません。
期待していたものではなかった、という方が正しいかも。

僕がこの作品に求めていたのは考えもしないトリックやロジックといった意外性であって、それを目明し編でとっても満たしてなお謎が残っていたからそれ相当、それ以上のものを欲しがってしまいました。
ですが、祭囃し編はそういったものとは程遠く分かりやすくド王道な展開と結末でした。
それはそれで全然面白いんですよ。
ただ、そういう方向に行く感じね〜とほしかったのとは違ったわけです。

その点謎解きや答え合わせといった点では皆殺し編がそこにあたるわけですが、僕がある一つだけのネタバレをもらってたせいで楽しむことができませんでした。
後述しますが、それさえなければ僕がひぐらしに求めていたものが満たされたと思います。
つまりは見ている側の人間の問題なわけです。マイバッド。

あくまで跳ね上がった期待値に届かなかったというだけでとても楽しめました。
この作品がこれだけ人気であり愛されている理由を同じ立場になって理解できたと思います。
対して関心のなかったキャラ群にも愛着湧いてくるくらいには。
羽生と富竹さんすき。

以下細い感想になります。ネタバレ注意。













僕がひぐらしを見る前に受けていた唯一のネタバレ。
それは雛見沢症候群という単語を知っていたこと。
これはもうしょうがないです。ネタバレになってしまった側も受けてしまった僕もどうしようもなかったと思います。
インターネットでコンテンツ系の話を見ている上でひぐらしは避けては通れないですし、どこかで必ず目に入ってしまいます。
強いていうならばこれだけネットに浸かってるくせしてひぐらしを見てなかったことが悪いのです。
この単語を知っているせいでなんとなく病気のせいなんだろうなってのは頭に残りながら見てたわけですよ。
ですから、作品を通しての一番のネタバラシであり盛り場でもあるだろう皆殺し編での雛見沢症候群解説を心から楽しむことができなかった。
もしそのことが分かっていなかったら、ここまでの斬撃の考察が全てミスリードでひっくり返した上めちゃくちゃでまるで予測のつかない出題編の辻褄を全て合わせるという怒涛の流れに震えていたに違いありません。
本当に勿体ない、記憶消して見直したいとはまさにこのことですよ...
ただ、女王感染者のくだりはちょっとご都合強めかな?とちと引っかかりました。
そこつっつきだしたら梨花ちゃんのループがそもそもなんなんとかいう話に行きかねないので割愛。

雛見沢症候群までのくだりは出題編の謎に対する「解答」の解でしたが、そこからの皆殺し編と祭囃し編は「正解の動き」の解でしたね。
その点、一期から引き続き主人公視点の使い方が本当に上手いなぁと思いました。
一期では雛見沢症候群当事者の視点になり疑問と謎を植えつけて当事者として視聴者が共に考える、そして二期ではその全てを見てきた梨花ちゃんと視聴者を重ねて考える。
従来のノベルゲームでは分岐先の別々の未来は読者しか知り得ないものなのに、梨花ちゃんという読者と同じ立場のキャラを置くことで全く同じ視点に立って進められるというこの手法のことを、多くのクリエイターが画期的とかある意味ずるとか言ってたわけですねえ。なるほどなるほど。

ただまあ、正解がわかっていたらその通りに話を進めるだけであって。
起伏の激しかった一期にくらべて平坦だったなあというのが正直なところです。
特に祭囃し編は新しく疑問が提示されることもなければ提示された謎は9割方解けてしまっているので、消化試合感が否めませんでした。
あとテンポがいいというか良すぎた一期にくらべてダレるところもボチボチあったかなと。
皆殺し編の児童相談所のくだりと、三四の過去はゆっくりやりすぎな気がしました。
いうて神経質になったらそう思うだけでそこまで気にはならないですけれどね。

そんなこんなありましても、出題編での圭一、レナ、詩音の狂行に筋道をつけ、犯人と経緯がわからなかった連続怪死事件の真実もはっきりさせてこれだけ話をまとめられるのは本当に天晴れだと思います。
あれだけ出題へんがとんでもない内容だっただけに考えさせられ、それでも分からなかった謎が納得できる形で解かれた時の気持ちよさったらありゃないです。
ただ1割残された謎が祟殺し編の解説がないこと。
結局圭一は叔父を殺したのかそうでないかもわかりませんし、祭に圭一がいたというのも謎に包まれたままです。
あまりに気になって調べたのですが、結局真実は言及されておらず様々な説があるみたいですね。
そこだけ残すの気になるなあーーーーーめっちゃもやもやします。なんかのアンソロとかに答えないんですかね。

最後に、このお話は結局ループモノであった訳ですが。
他のループモノと違って、ループした時点で環境が違うのが結構面白いなと思いました。
何時の地点に戻るかも分からなかったり、記憶を引き継いだり引き継がなかったり、クラスメイトが違ったり(だいたい詩音)と不明瞭。
ある意味ご都合的な要素も強いのかもしれませんが、そこにランダム要素があるのは他のループモノと差別化されている点なのかなと思いました。
個人的にはゲームのリセマラしてるみたいで面白いなあって。そんなけです。



以上感想でした。
やっぱ著名作品の食わず嫌いはアホのすることです。逆張りもやめるべえよ。
通しで見るのアホみたいに時間かかるんだろうなぁとずっと思ってましたが、蓋を開けてみれば1週間くらいで見終わっちゃいましたしね。
人が集まる作品はそれだけ評価される理由があるわけです。黙って飛びついてみるが吉。

さて、これで現在今期アニメ以外でしっかり追っている物語がなくなってしまいました。
ちょっとひぐらしロスです。
僕は常に何かしらのフィクションの世界に身を寄りかからせていないとこの辛い現実を生き抜くことはできませんので、早急になんかの世界に飛び込もうと思います。
次はエロゲおじさんに戻ろうかな。
積みゲー減らさねば。





オットセイに課金してもガチャは回せません。