2016年09月07日23時09分44秒

【観劇】きら星のごとく おんな北斎藍色草子

  以前、下北駅前劇場での「悪魔を汚せ」に出ていた祁答院雄貴という役者さんが出ている「きら星のごとく」を池袋シアターグリーンに観に行ってきました。

  話は、葛飾北斎の娘で後年は父親の作品にも関わっていたという女絵師の葛飾応為が主人公。彼女が書いた挿絵の主人公が飛び出てきて活躍するって感じ。とは言え、江戸中期に「牛鍋」は食わないし、応為の設定も割かし雑だし、その辺は愛嬌って感じなんですかね~(笑)個人的には設定とか時代考証とかめっちゃしっかりしてて、台本から作り込んでいる方が好きです(^^)

  今回個人的にいい演出だなぁと思ったのは「葛飾応為」っていうのは父「葛飾北斎」に「おーいおーい」って呼ばれるから「応為」にしたって話もあるんだけど、出演者が客席にならんで「おーいおーい」って呼びかける所があって、そこはなんか良かったです。

  ちなみに数少ない「葛飾応為」として残っている作品のひとつがこれ

  光の感じがレンブラントみたいで、これホントに江戸時代に描いたものなの?!って思われるかもしれないが、そうらしい。江戸時代は浮世絵の印象が強いから平面的な印象が強いが、ちゃんとこういう作品も残っている。

 そんなにセリフがある方ではないけど、右側の一双麻希ってこの子が印象に残りました。身長が高くて着物姿が浮いていたけど、別の作品に出ている姿も見てみたいなぁと思いました。

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