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【観劇】別冊根本宗子『バー公演じゃないです』

  今若手の舞台演出家の中で一番イケイケなんじゃないかと言われる根本宗子。舞台をやる人の中では、あれくらいだったらその辺にちらほらいるよって感じも割とあるんだけどね

  だとしたら何が他と違うのか?っていうとちゃんと多くの人に見せる事を考えている。自分で演出をしながら客演をやるしメディアにも出るし、その活動量が結果的に一般の人との接触率を増やしている。一般的な舞台の人とそこが大きく違う。一般の舞台の人は年に2,3回舞台に立って、それ以外は仕事するかバイトするかなんかして終わる。観てもらうのは身内と舞台仲間とわずかながらのファン。そのすぐ向こうの観客候補には触肢は伸ばしたりしない。舞台って面白いけど、そんな状況です。

  話を大きく戻しますが、根本宗子を始めてみたのは芸術劇場でのベッド&メイキングスの「墓場女子高生」。四枚目感のある女子高生役で出ていた彼女。この作品はでる女のコみんな魅力的だったので全員が気になった。

  で、その時に一緒だった青山美郷を入れて4人で演ったのがこの作品。

  いい大人が平日の昼間っから何見に来てんだよ?!て心の中で突っ込みつつ、遅刻気味に行ったので、最後方のエクストラ席で観劇。

  他の作品でもそうなんだけども、人間の心の中にある小さい穴をえぐるような脚本を書く根本宗子。「だってそうでしょ?あなたもそうでしょ?やっぱそうじゃん!仲間仲間!」みたいな感じのセリフで人の心の中にある汚い部分をえぐりだす(笑)

  話のあらすじは、ある社会になじめない女のコが、中高一貫女子校の中学校の修学旅行で同様になじめない女子3人と残り物同士としてグループとなり、そこから長い付き合いになるっていう話。

  底辺女子のあつまりってこういう風になってるって言っても過言じゃないだろうなぁっていう感じ(笑)海月姫の天水館みたいな感じになってる。ただ、海月姫と違うのは皆同じバイトして一緒に売春して、そして離れ離れになるっていうね(笑)細かく笑いがはいってて小笑いたくさんw

  一番印象に残ったのは4人が気が狂ったかのようにポーズをつけながら「ぴーやぴーや」言ってるシーンの直後に、青山美郷が急に清楚系女子に変身。その落差にやられそうになった。

  青山美郷ってNHKの「鼠が疾走る2」とかにも出てて話すとおとなし~感じのコなんだけど、キチガイみたいにしゃべくり回す役とかもさらっとやっちゃうし幅のある演技は素晴らしいと思う。そんな彼女の演技に見せられたそんな舞台でした。

  あと、栗原類そっくりって言われてアウトデラックスに出てた長井短(ながいみじか)ってモデルの子もすげーテンションで芝居しててやべーなって思った(笑)その辺のキャラ出せたらバラエティもドンドコいけんじゃないかな?

  時間を置いて後半書いたので、どうにもならない文章になりましたが、面白い感じになってました。

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