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海外留学のススメ

 「こんな時代に不謹慎なタイトルをつけるな!」と言われそうだが、ぜひ多くの進路に悩んでいる高校生に一つの考えとして持っておいてほしいと思い書くことにした。

 職業柄進路の相談を受けることが多々ある。特にグローバルを担当していることから、「海外大学進学か日本の大学進学か悩んでいる。」という相談が多いのだが、まず初めに世の中には「グローバル併願」という海外大学も日本の大学も閉校して目指せる制度がある。海外大学の合否は高校3年の夏過ぎぐらいには出るので、それを受けてからどうするか考えることが出来るという便利な制度だ。興味のある人は留学会社に相談してほしい。信頼できる人に相談したいとか私に個人的に相談したいというのであれば連絡を。

 それを踏まえた上で私の考えを述べさせてもらう。答えは「海外大学一択」だ。もちろん、経済的に絶好調なアメリカなどへの留学は金銭的な負担は相当なものとなるので事情はそれぞれだろう。しかし、家庭として留学させることができるというのであれば今からできるだけ英語力を上げて海外大学、とりわけ先進国アメリカ、イギリスへの留学を目指してほしい。

 あなたが学力が高く、学校の先生から国公立や高い偏差値の私立大学を目指すように熱心に指導されても負けてはいけない。なぜなら、それらの大学のことを「世界の人は誰も知らない。」からだ。

 以前から伝えているが、私が世界の各地で友達を作れ、そしてグローバル社会で生きる人間として仕事ができているのは「アメリカの大学卒業」という最強の資格を持っているからだ。そう。世界の人は「〜大学」という肩書きよりも「○○国の大学」という目で評価をする。

「アメリカの大学を卒業した英語の話せる人」

 たったこれだけで世界の人の自分を見る目は変わる。見る目が変わるということは信頼を得ていることになり、次のステップ、例えば友達になる、ビジネスするなどへの展開はスムーズなものとなる。

 日本という狭い世界で生きるとどうしても周りの人間の評価が絶対的なものだと思いがちだが、世界の人からしたら日本の○○大学卒業はどこも一緒であるという事実を忘れてはいけない。我々がアメリカの大学、イギリスの大学と総称して評価するのと一緒だ。

 しかし、最近は日本の大学も危機感を強めグローバル化を頑張っており、立命館アジア太平洋大学は世界中から留学生を集めている。

 この大学は企業が注目している大学ランキング2位で早稲田大学、東京大学よりも上である。企業にとって、海外の人と接することができるというのはそれだけで大きな武器だと評価している証であろう。ちなみに1位は秋田にある国際教養大学だ。

 国際と名を打っているところが1位、2位を占めているところからも、いかに日本の企業がグローバル化に関して危機感を持っているかよくわかる。日本の大学一択という人にはこれらの大学を目指すのは良いだろう。しかし、どちらか迷うぐらいであれば海外大学進学一本に絞って準備を進めた方が良いキャリアが築けると思う。

 学校の進路指導は残念ながら担当する先生が経験してきた、自身が思い描くキャリアイメージを基本として指導されるケースが強い。インターネットが普及し今まで経験したことがないスピードで多様化が進むこの世界において従来の考え方を生徒指導に生かすということは現実的ではなくなっている。

 最後に伝えておきたい。「あなたがどのようなキャリアを築こうともその責任は他の誰も取ってくれない。」私は中学・高校の英語の成績は壊滅的だった。そんな人間が「留学する。」と言った時には誰もが止めた。しかし、そんな意見は全く聞く耳も持たなかった。その結果、今は英語の先生以上に英語で諸外国と通じて仕事をしている。人の意見を聞くというのは大事だが、その後の決断は自己責任である。



世界を旅するTraveler。でも、一番好きなのは日本、でも住みたいのはアメリカ・ユタ州。世界は広い、というよりも丸いを伝えたいと思っている。スナップシューターで物書き、そうありたい。趣味は早起き、仕事、読書。現在、学校教員・(NGO)DREAM STEPs顧問の2足の草鞋。