(全文公開)2度目の緊急事態宣言が子供達に与える影響


自分が小さかった頃は山や川で一日友達と遊び、いつまでも家に帰らなかった。何度も門限を破り、親に叱られということを繰り返した。親となった今、子どもがなかなか家に帰らないことがどれだけ心配か身にしみて分かる。

しかし、今の世の中のように一日家にいるというのも問題だ。

東京都の感染者数が2000人を超え、ついに2度目の緊急事態宣言が発令された。今回は教育現場は対象とならないが、それでも学校が終わったら即下校という日々を過ごさせなければならないということが恨めしく思う。自分たちが経験した、外で遊び回り、部活が終わった後友達といつまでも談笑していた日を、今の子ども達に経験させられない世の中になってしまったことがなんとも悲しい。限られた今日という日が彼らにとっては自粛が主な生活になってしまっているのだ。

それでも、人は前に進まなければならない。「また、あの日が来れば。」と神に祈る毎日は限られた今という時間を無駄に浪費するだけだ。それよりも、移動が限られたこんな時だからこそ、自ら外へと見聞を広げて欲しいと願う。

現代はインターネット社会だ。家からでも模擬の社会生活を送ることができる。去年の緊急事態宣言が発令された時、どのように過ごしたか?それは、休校が明けると一目で分かった。今、この瞬間を大切にした者と、今、この瞬間が過ぎ去るままにした者。その人間的成長の差は歴然であった。

我々人類はこれからもパンデミックを経験しながら生きなければならないということは以前のブログにも書いた。それなのに、今の生活はいずれ元に戻ると神に祈り続けながら生きてはいないだろうか?経験というのは、自分から求めてこそ始めて手に入るもので、その量により今後の人生は大きく変わるであろう。「経験格差」これはこれからを生きる若年世代の一つのキーワードとなろう。

中高生はもちろん、遊びたい世代だ。ゲームに漫画、スマホ、家には24時間を簡単に埋めてくれるツールが沢山ある。しかし、考えて欲しい、今ゲームや漫画に手を伸ばそうとしているとき、自分が気になる彼、彼女はどのように過ごしているのだろうか?ゲームに手が伸びそうになった時に変わりに本を手に取る。スマホでゲームをしようとしたとき、スマホでネット上で行われている研修会に参加する。こうした一つ一つの行動の違いが経験格差を生むのだ。

自制心というと辛いイメージだ。本来学びというのは快楽だ。スマホがここまで普及したのも知りたい内容を即知ることができるという人間が本来持つ学びへの欲求を叶えてくれるからだ。ステイホームしながら、今しかできないことにぜひ積極的にチャレンジして欲しい。その先の未来はきっと明るい!

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世界を旅するTraveler。でも、一番好きなのは日本、でも住みたいのはアメリカ・ユタ州。世界は広い、というよりも丸いを伝えたいと思っている。スナップシューターで物書き、そうありたい。趣味は早起き、仕事、読書。現在、学校教員・(NGO)DREAM STEPs顧問の2足の草鞋。