震災

12年前の3月11日は海外からの留学生のための会話ボランティアに参加する日だった。
まだボランティアを始めたばかりで、緊張をしていた。
会場はビルの4階だった。
会が始まる前に、ボランティア仲間の3人で部屋の前にあるソファに座って、打ち合わせをしていた。
なにか自分の体がふわふわするのを感じた。
すごく気分が悪かった。
すこしすると治まった。
2人に「なにか今、変な感じがしませんでしたか?」と聞いた。
2人は「なにも感じなかったけど。大丈夫ですか?」と逆に心配された。
その時、突然、バタバタという音がして、他の仲間の数人の女性が階段を駆け上ってきた。
「今、東北で大きな地震があったみたい。大変なことになっていますよ!」と言った。
私と話していた2人は「えー!やっぱり揺れたからだったのですね。体が敏感ですね」と妙に感心された。
私たちは留学生たちが集まってきたこともあって、予定通り、ボランティア活動を行い、すぐに自宅に帰って、テレビをつけた。
津波の映像などが流れており、私はすごくショックを受けた。
人間は災害などの映像を見た後、気分障害を起こしたり、体調を崩したりするらしい。
私もすこし変調をきたしたようなところもあったが、被災者以外の心のケアも必要ではないかと感じた出来事となった。

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