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【 戦争のない世界へ向けての宣言 】 (第1回改訂版)




 
この世で最も醜いもの、それは戦争。
この世で最も憎むべきもの、それも戦争。
数知れない人々を殺し、数知れない人々を泣かせ
数知れない人々を不幸のどん底にたたき込む、許しがたい怪物。
 

この世に戦争さえ無ければ
誰も笑顔で、人間らしく暮らせただろうに。
過去も現在も、そして、この瞬間にも世界のどこかで
当たり前の手段のように、戦争が繰り返されています。
 

数知れない子供たちが親を失い、数知れない親たちが我が子を失い
数知れない男女が、妻と、夫と、恋人と、永久に引き裂かれ
深い悲しみと、恐怖と、絶望に打ちひしがれているのです。
 

住宅、学校、工場、商店、駅舎、公園、養護施設、病院、礼拝所
農村、漁港、大都会…。
それぞれの場所で、人々が培ってきた絆も、楽しかった生活や
ふるさとの自然までも、戦争は奪い取ってしまう。
何もかも一瞬で、瓦礫に変えてしまうのです。

 
悪魔は人類をあざ笑うかのように
世界各地に、戦争の傷跡を残してきました。
罪のない人々を、どれほど泣かせれば、戦争は終わるのでしょうか?
なんぴとであれ、人を殺して良い権利など何処にも無いはずです。
 

民族と民族、宗教と宗教、国家と国家の怨恨と対立が
深刻すぎる惨禍をもたらしました。
混沌とした世界秩序の "成れの果て" とも言えます。
けれど、いずれ人類は、気付かずにはおれない段階を迎えます。
命の尊さと比べ、いかに戦争が、時代錯誤の罪深い愚行であることかを。
 

1945年の核兵器の出現をもって、人類は『破滅へのカウントダウン』の道を
容赦なく突き進んでしまいました。
命という命を標的に、世界の各地で蓄積配備され続けています。
格段に進化した、数万発もの、忌まわしい核弾頭等が。
 

核への依存を各国が断ち切れず、ひとたび核戦争が勃発したならば
引き返すことの出来ない ”巨大地獄” が、待ち受けているだけです。
人類の滅亡はおろか、地球環境の徹底的破壊すら
現実のものとなるでしょう。


世界を震撼させた、広島と長崎の被爆の実相を知ったとき
私達は、声も出せないほど驚きました。
渾身の怒りと涙を、こらえることができませんでした。
 

国家や組織の権力者たちは、いつの時代まで
悲劇を繰り返させるつもりなのですか? 答えてください。
人類の存亡をかけて、私達は訴え続けなければなりません。
『ノーモアヒロシマ!』 『ノーモアナガサキ!』『ノーモア核兵器!』
筆舌に尽くし難い悲しみを人々が共有し
世界平和を誓わずにはおれない言葉です。


にもかかわらず、現在に至ってなお、エスカレートする殺人兵器開発競争。
人類に敵対する巨悪の何者かに、いつから誰が
取り憑かれてしまったのでしょうか?


人類の歴史と共に、世界の至る所を生血で染めてきた
戦争という名の大量殺戮。
人類社会最大の罪悪を、悪魔の他に、いったい誰が望むと云うのでしょう。


奪われた最愛の人の命さえ、私達の力では取り戻すことができません。
しかし私達に出来ることは、過去の歴史から多くを学び取ることです。
そして歴史の教訓を、現実の社会に、さらには未来へ生かすことです。
 

いかなる哲学も、政治も、宗教も、科学技術も、芸術も
戦争に加担してはならない。
卑劣で残虐非道な悪魔に、魂を売り渡してはならない。


無辜 (むこ) の人々を、無差別に惨殺してまでも
守らなければならない価値観など、絶対に必要の無いものです。
同じ祖先の血を受け継ぐ、同じ人間ではなかったのですか?
今こそ、人の道に立ち返るべきです。
 

立場の異なるあらゆる人々が、垣根を越え
真剣に連帯を深めるのでなければ、悪魔の付け入る隙となります。
理性を失った利己主義が、我が物顔に蔓延することでしょう。


恒久平和への崇高な悲願達成に、不可欠の条件とは何か? 
それは“人類愛”です。 人の道として、核兵器も戦争もテロも
すべて廃絶させなければなりません。
高度に成熟した文明社会に生きる、21世紀の私達人類こそが——。
 

この世界から戦禍が絶えない限り、私達は日々の生活を
満面の笑顔で過ごす気分にはなれません。
身に余る贅沢も、全く気が進みません。
なぜなら人には、生まれ備わった感情があるからです。


人類の一員であることを胸に、私達は最後まで一生懸命に
祈り続けましょう。
世界の人々の、平和を希求する高潔な精神を。
人類の何にも負けない、不屈の正義と、無償の愛の強さを。
 

私達人類は、計り知れない犠牲を払って
助け合うことの大切さを痛感しました。
ですから私達は、片時も忘れることがありません。


病気や貧困、災害や事故、戦争やテロや暴力などで、亡くなられた人々を。
泣き暮れるすべての人々。 希望を失ったすべての人々。
見捨てられたすべての人々。あるいは、この地球の仲間である
870万種以上の、生きとし生けるものたち。
 

世界じゅうの純粋な魂がひとつになった時
未曽有の奇跡が、もたらされるに違いありません。
悲しみの涙が、いつしか幸せの熱い涙に取って代わるのです。
何物にも代えがたい尊厳ある命が、ひとつ残らず報われるように。
そうでなければ、世の中はあまりにも不公平だから…。
 

宇宙・万物を創造された私達の神様。
もしも本当に、神様が存在なさるのなら
あまねく世界の武器という武器を、どうか、人類から取り上げてください。


すべての戦争と、戦争を引き起こした悪魔を
一刻も早く葬り去ってください。
私達はどうしても叶えたいのです。
あきらめてはならない世界平和を。 数知れない人々と共に。
人々の祈りと愛が、決して無力ではなかったと
宣言できるその瞬間まで、立ち会いたい。


21世紀の、新時代の私達人類は必ずや、成し遂げることが出来ます。
痛ましい現実に何度も泣かされ、心が押しつぶされそうなときでも
私達はどんなにか、待ち焦がれたことでしょう。
どんなにか、願い続けたことでしょう。

戦争のない世界…。 戦争による憎しみや悲しみのない世界…。
全人類が分けへだてなく、笑顔で暮らせる世界を。 

(この宣言を全世界へ発信します。) 建礼門 葵


 


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