ウールとアクリルの違い
暖かいセーターは冬に欠かせないアイテムです。セーターの素材にも様々な物が有りますが代表的な素材にウールとアクリルがあります。ウールは羊の毛でできている天然繊維だという事はおわかりだと思います。その特徴はざっくり言うとふっくらとした仕上がりでとても暖かい繊維です。
アクリルはそんなウールに近づけようと人工的に作り出した合繊繊維です。最近はアクリルもとても良くできていて見た目だけではどちらがウールでどちらがアクリルかわからないくらいです。なのでその違いについて少し詳しく見ていきます。
ウール アクリル
保温性 暖かい 暖かい
吸湿性 高い 低い
抗菌消臭 ある ない
虫食い あいやすい あいにくい
価格 高い 安い
保温性
どちらもふっくらとした仕上がりで空気の層を含むので暖かいです。セーターの保温性としてはどちらも良い素材だと思います。
吸湿性
ウールは生きた繊維、呼吸をする繊維と言われています。汗などでこもった湿気をウールが吸収してくれるので蒸れること無く快適です。合繊繊維であるアクリルはその機能は無く、汗をかくとベタベタしやすい素材です。
抗菌防臭
ウールは湿気を吸う為サラッとした環境を作ってくれます。雑菌やバクテリアなどは多湿な環境で増殖する為、湿気を吸収してくれるウールは雑菌やバクテリアの繁殖しにくい環境を作ってくれます。アクリルにはこの機能はありません。
虫食い
ウールはキューティクルがある人間の髪の毛に似ていて動物性たんぱく質でできています。なのでどうしても虫食いに会いやすく虫食い対策をする必要が有ります。合繊繊維であるアクリルはその心配はないようです。
価格
ウールは天然繊維なのでどうしても高くなります。アクリルは合繊繊維なので比較的安いです。店頭で5000円以下のセーターはおそらくアクリルである場合が多いのではないでしょうか。
しかし最近はウールのセーターでも安い商品も多く出てきています。安さの原因はウール100%ではなかったり、100%だとしても品質の悪いウールを使っていたりする場合が考えられます。ウールは人間の髪の毛に近い繊維と言われ呼吸をする繊維です。品質の良し悪しは羊自身の個々によってどうしても出てきてしまいます。あくまで目安ですが価格が1万円以上のセーターは良質なウールが使われている可能性が高いと考えて良いと思います。
以上ウールとアクリルの違いについてざっくりと書いてみました。ウールとアクリルそれぞれにメリット・デメリットが有るかと思います。セーター購入の際の参考になれば幸いです。
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