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環境問題 私たちができる事

前回SDGsについて繊維業界・アパレル業界からの視点で考えてみました。今回はアパレルという分野の中で個人の視点からどういった事ができるのかを考えてみます。
SDGsの目標も非常に幅広いですが今回は目標項目の中で 
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
の項目に沿って考えればイメージしやすいかもしれません。

繊維業界・アパレル業界が問題視するCO2の大量排出・水の大量廃水の根本は「多量生産・大量消費・大量廃棄」の社会的な構造にあります。ここに私達個人がどのような行動をとるべきか考えてみます。

・1つの物を長く大事に(使い捨てより長く使える物を)

ある調査で服を購入する際どこを重要視するかのアンケートがありました。
 1位 価格
 2位 デザイン
 3位 着心地など機能面   という結果でした。

やはり低価格というのとても魅力的で誰もがうれしい事ですよね。人間心理としてみんなが持っているものでしょう。ファストファッションブランドが急成長しているというのも納得です。しかし現在日本における衣類の年間廃棄量は約100万トンと言われており、これらを埋め立て処分・又は焼却処分しています。この廃棄量の多さは価格が安いからこそ気軽に購入でき、気軽に買い変えていった事で起こった副作用です。
でも普通に生活していて服の廃棄量が年間どれくらいかなんてほとんどの人が知らないでしょうし、その情報も自分から調べないと知りえない事ではないでしょうか。なのでまず第一歩として多くの人がこの事実を知る事が重要だと思います。知れば意識し行動が変わります。そういう意味でいろんな所でSDGsを大きく取り上げるのは非常に効果的な事だと思います。

例えば一人一人が何か1つ2つ良い物を身に着ける様にするのも良いのではないでしょうか。一張羅を持つという考え方です。良い物を持っていると心も豊かになりますし、良い物だから大事にしたいという心理も働きます。良い物は値が高い分長持ちします。もしかしたら安いものを複数着もつより長持ちするかもしれません。


・3R(リデュース・リユース・リサイクル)を意識

リデュース
製品を作る際に使う資源を少なくする事や廃棄物の発生を少なくする事。
・マイバックを持って無駄な包装は断る。
・詰め替え容器に入った製品を積極的に選ぶ。
・利用頻度の少ない物はレンタルやシェアリングシステムを活用

リユース
使用済みの物を繰り返し使用する事。
・リターナブル容器に入った製品を選び、使い終わった時にはリユース
 回収に出す
・フリーマーケットやガレージセールを開催し、不用品の再使用に努める

リサイクル
廃棄物などを原料やエネルギー源として有効活用する事。
・資源ごみの分別回収に協力する
・資源ごみの効率的な分別回収を広める
・リサイクル製品を積極的に利用する。


・エシカルファッション

エシカル(ethical)とは「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞です。法律などの縛りがなくてもみんなが正しい・公平だと思っている事を示します。直接的な意味としては「倫理的・道徳的なファッション」となりますがつまりは人や地球環境に配慮されたファッションという事です。


売れる商品を作る為には低価格な商品でなければならない。
           ↓
価格を抑えるためには製造コストを抑えなければならない。
           ↓
製造コストを抑える為には地球環境に悪くても安い素材を使用し
安い人件費で大量生産しなければならない
           ↓
生産国(主に開発途上国)での低賃金・過酷な労働環境、環境破壊が問題に


これでは倫理的・道徳的なファッションとは言えないわけです。消費者が普段何気なく購入している商品の原材料がどんなものでどのように作られたものかを考えて消費する事が求められ、これを「エシカル消費」と呼んでいますが、実際はエシカルファッションの定義事態が今はまだ曖昧な状況です。なので各個人の道徳心に頼る部分も多く、意識して欲しい所でもあります。


地球環境の為に個人でもできる事が必ずあると思います。まずは知る事から始めてみて下さい。
そういえば2020年7月からコンビニのレジ袋が有料化になりましたね。非常に不便だなと感じましたが、なぜ有料化になったのかを考えてみれば協力しようという気持ちになりました。皆さんはいかがでしょうか。


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