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イギリスの羊たち: 英国の羊 「Fine」2

それでは前回の続きです。
英国羊毛「Fine」に分類される羊達です。

ドーセットホーン/ポールドーセット

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起源
DORSET HORNはイギリスで最も古い品種の一つです。最初の群れが確認されたのが1891年でした。

特徴
季節を問わず繁殖し、2年間で3回の子羊を生むことができる適応力の高い羊です。毛質は非常に高品質で、特に白くて密度の高い毛が生えています。

主な用途
トップクラスの寝具製品

手触り:縮れが強く且つ柔らかい      色 : 白
フリース重量:2.25-3kg          ステープル長:8-10㎝
太さ : 33-34ミクロン


ハンプシャーダウン

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起源
ウィルトシャー、ハンプシャー、バークシャーの品種を交配することにより150年以上前に誕生しました。

特徴
角が無く、ダークブラウンの顏と脚、そして細かく高密度に成長した白いフリース。様々な農業環境にうまく適用する能力があり、交配末期の種牡馬として評価されています。

主な用途
手編み用、紡績用のブレンド、日本の布団等

手触り : 柔らかい          色 : 白
フリース重量:2.25-3kg          ステイプル長:5-8㎝
太さ : 31-33ミクロン


イルドフランス

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起源
ILE DE FRANCEは元々その名の通りフランスで繁殖していた品種です。
1970年代にイギリスに導入されました。

特徴
良質な肉生産の為に開発された大型で丈夫な羊です。顔と脚には羊毛が無く、大きくて横長の耳、ピンク色の鼻と口が特徴です。

主な用途
アパレル用のブレンド材

手触り:柔らかい            色 : 白・クリーム色
フリース重量:2.75-4kg         ステープル長:5-10㎝
太さ : 30-32ミクロン


NORFOLK HORN

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起源
英国で最も古い品種の一つでイングランドのイーストアングリア州で開発されました。18世紀にはサウスダウン種と交配されたものもあり、最終的にはここからサフォーク種が誕生しました。

特徴
中型で丈夫な体をしており、顏と脚が黒いです。特徴的なのはらせん状の開いた強い角を持っています。大人の羊のフリースは白いが、子羊のフリースは色が濃かったり斑点があったりします。

主な用途
手紡ぎ用原料・布団やニット用の毛糸

手触り:ミディアム                   色 : 白・クリーム色
フリース重量:1.75-2.25         ステープル長:7-10㎝
太さ : 32-34ミクロン


OXFORD DOWN

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起源
1830年代にコッツウォルズの雄羊とハンプシャーダウン及びサウスダウン種の雌羊との交配によって誕生しました。

特徴
イギリスのサウスダウン種の中で最も大きく重い種で交配種として重宝されています。色の濃い顔と脚で、前髪と頬に羊毛があり、厚く開いたフリースを持っています。

主な用途
寝具、アパレル用のブレンド材

手触り:ミディアム            色 : 白・クリーム色
フリース重量:2.5-3.5kg          ステープル長:6-10㎝
太さ : 31.5-33.5


PORTLAND

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起源
ドーセット州でかつてよく見られた古代の品種です。南西部の黄褐色の羊から発展したと言われています。

特徴
日焼けした顔と脚にはウールが無く、長い尾と淡い色の角が有ります。角は特にラムの時期には渦巻状になっています。フリースは細かくて短いのが特徴です。

主な用途
手紡ぎ用原料・アパレル用のブレンド材

手触り:ミディアム         色 : 白・クリーム色
フリース重量:1.5-2.25kg       ステイプル長:5-9㎝
太さ:31-35ミクロン


今回はこの辺りで一度区切ります。「Fine」に関しては次回で全て紹介できると思います。羊という動物に一人でも多く興味をもっていただければ幸いです。次回に続きます。

1890年創業の羊毛商社のウールショップーJK WOOL

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 World of woolは創業1890年以来の羊毛原料商が運営する羊毛を中心とした天然繊維の魅力を発信するオウンドメディアですが、実は羊毛原料のECサイト "JK WOOL"も運営しているんです!

 手紡ぎ毛糸やフェルト製作など羊毛がご入用の方がおられましたら、是非JK   WOOLを使っていただけますと幸いです。

   JK WOOLはこちら:https://jkwool.shop-pro.jp/

皆様のお越をお待ちしております! 


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