メテオライト

最近お仕事で書いた歌詞ですが
ややあって依頼主が爆散したので
ここに供養します
本当に好きを詰め込んだのに!

“同人ドラマCDの主題歌”になる“冒険譚”と言うリクエストで書いた詩で
冒険者の詩です

曲名は「メテオライト」です


何も無い 紫紺の海を
斬り裂いて渡る 流星
鮮やかに照らす 海の底
遥かに沈むのは メテオライト


緩慢な動きで煙立つ 遠く先の船は
ただ蒼い海を渡る 光を映す星見の船だ
その景色を目指して
彼はようやくつま先を進めた
その旅路に幸あれ 夜に灯火を興す冒険者

静かに地鳴る
震えよと遠くに
黙したままに笑う
先人の墓標立つ 遥かなあの先へ

あれは メテオライト
くじらよりも大きく
メテオライト
イルカよりも密やかに
メテオライト
その旅路に待つのは
オールライト
「大丈夫、視界良好だ」


夢の溶けだした砂漠 星を掻き分ける船は
心渇く熱砂を進む さぁ往こう日々を詩にして
あの景色も目指して
さあ
その旅路に幸あれ 逆光に身をやつす冒険者

静かに声漏らす
震えよ止まれと
また黙しては笑う
先人の墓標立つ 遥かなあの先へ
進め!

あれは メテオライト
蛍よりも光放ち
メテオライト
鳥よりも高らかに
メテオライト
その旅路に待つものは
サーチライト
星見の船の道標


さぁ メテオライト 彼こそが冒険者
降り注ぐ闇を前に 右手に松明を
この大地を抜け 風を掴んで
時を越えた先に しわがれた声が言った
数多の海を越え 進め 進め 進め!
流星の如き冒険を!


ああ メテオライト
幾百の月日を断ち
メテオライト
緩やかに堕ちて往く
メテオライト
その輝きに人は瞼を落とし
メテオライト
されど 決して忘れることなく
メテオライト
その記憶は熱を持ち
メテオライト
語り継がれて逝く
メテオライト
流れる星の様はメテオライト
彼こそが 勇者


何も無い 紫紺の海を
斬り裂いて渡る 流星
鮮やかに照らす 海の底
静かに沈むのは メテオライト

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