マオリス

文字を書きたいだけの雑食ブログなようなものです。 普段出さない脳みその中の、アウトプッ…

マオリス

文字を書きたいだけの雑食ブログなようなものです。 普段出さない脳みその中の、アウトプットの文字列です。

最近の記事

メテオライト

最近お仕事で書いた歌詞ですが ややあって依頼主が爆散したので ここに供養します 本当に好きを詰め込んだのに! “同人ドラマCDの主題歌”になる“冒険譚”と言うリクエストで書いた詩で 冒険者の詩です 曲名は「メテオライト」です 何も無い 紫紺の海を 斬り裂いて渡る 流星 鮮やかに照らす 海の底 遥かに沈むのは メテオライト 緩慢な動きで煙立つ 遠く先の船は ただ蒼い海を渡る 光を映す星見の船だ その景色を目指して 彼はようやくつま先を進めた その旅路に幸あれ 夜に灯火

    • 石ころを蹴る

      今年の2月頃にお仕事で書いた歌詞ですが ややあって依頼主が爆散したので ここに供養します “応援歌”と言うリクエストで書いた詩で すごくよくある応援歌です 曲名は「石ころを蹴る」です 爪先に当てた石ころは 音を立てて転がっては 確かな物理法則で 僕から距離を取るのだ そんなのは 理科の授業で教わる 本当に当たり前のことだ けど 言葉をぶつけた誰かが おくびにも出さずに笑っては 確かに笑っていたのに 君から距離を取るのも そんなのは 聞くまでないままに分かる 普通に当たり前

      • HELLO HALO

        2年ほど前にお仕事で書いた歌詞ですが ややあって依頼主が爆散したので ここに供養します “明るいけど悲しい詩”と言うリクエストで書いた詩で 短い死別の詩になります 曲名は「HELLO HALO(ハロー ヘイロー)」です 今日もいい天気だな 丸く綴じる空が 声を回すよ 遠くの光が 色を付けるよ ずっと前の色が 景色を作るよ HELLO HELLO 何処からでも 見えるように 暗い宇宙でも 輝くように HELLO HALO 遠くの空でも 変わらぬように この光の輪が 君と繋

        • 降雪よりも保証されない大人

          子供の頃、初めて米をといだ。 それは恐らく僕にとって最古の記憶の一つで、母の手伝いがありながらも小さな手を冷たい水と米に浸して、じゃぶじゃぶと一生懸命にといで、とぎ汁を流して、力加減が出来ずに沢山のお米をとぎ汁とともにこぼした。 当時はわずか三歳だとか四歳であったから、米をとぐにあたっての水の抵抗すらがひたすらに重く、とぎ汁を捨てる為に自力で釜を持つことさえ困難である。裕福とは全く言い難い家庭であったけれど、その頃の僕には自覚が無い。しかしそれでも、シンクに広がる真っ白な

        メテオライト