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フェルメール展in大阪

今日は大阪市立美術館で行われている『フェルメール展』へ行ってきました!
久しぶりに天王寺公園へ行きましたが、芝生が広がり、カフェやドッグランなどがあって、すっかりオシャレスポットになっていたのにはびっくりです。ただ、ちょこちょこと昔の公園らしさは残っていて、ほっこりしてしまいます。

先日上野の森美術館で行われた東京展限定では、日本初公開の『ワイングラス』、『赤い帽子の娘』、期間限定展示の『取り持ち女』を含め、9点のフェルメール作品が展示されていましたが、今回の大阪展では『取り持ち女』がずっと展示され、さらには大阪限定で『恋文』を含めた6点を鑑賞することができます。
フェルメール作品は現在真偽が確定していないのも含めて37点。日本にはフェルメール展が数年に一度の割合で来日していますが、これだけまとめて展示される機会は最初で最後かもしれないので、少しでも興味がある方は行くことをおすすめします♪

東京展は前売りを買っておき、さらには入れ替え制だったのにもかかわらず激混みだったので、入れ替え制のない大阪展は大丈夫なのか?? と心配だったのですが、雨予報があったためか、意外と? スムーズに当日券を購入することができました。
ちなみに美術館おすすめの時間帯は、雨の日で閉館1時間前くらいが一番ゆっくり観れたりします。(美術館や展覧会によっては金曜の夜も20時くらいまで開館しているので、こちらもおすすめの時間帯。残念ながら今回のフェルメール展は17時までですが……)

フェルメール作品が国外問わず人気なのは、色や光の使い方だけでなく、作品の少なさや盗難にまつわるミステリー要素もあるかと思います。
大阪限定で観ることができる『恋文』は、一度盗難にあった絵画のひとつ。しかも犯行時、無理やり木枠からカンヴァスを切り取って丸めてポケットに入れるという荒っぽい手口だったため、絵が見つかった時にはかなりボロボロだったとか。一年にわたる修復家の努力によって、今は綺麗な状態ですが、やっぱり両脇が他の絵よりも、色がちょっと浮いた感じになってます。
さらに同じく今回展示されている『手紙を書く女と召使い』も、二回も盗まれた経緯がある曰く付きの絵。
絵の背景には、それまでの歴史が込められています。

フェルメールにまつわるお話は、少し古い本になりますが、小林賴子・朽木ゆり子『謎解きフェルメール』、またはフェルメールと顕微鏡の父・レーウェンフックとの関係性を示唆した、生物学者・福岡伸一の『フェルメール 光の王国』が面白いです。

フェルメールの作品は世界中に散らばっていて、来日してこないとなかなか見る機会はないのですが、実は日本でも真偽がまだ確定されてはいませんが、東京の西洋美術館の常設展示でフェルメールの作とされる『聖プラクセディス』という絵を観ることができます。
個人収集家がオークションで落札して美術館へ寄贈したという格好いい逸話があるにもかかわらず、知名度が意外と低いので、美術館さんはもう少し宣伝がんばってほしい。



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