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アジアの郷土菓子

Photo by Sefer azeri

シェチェルブラ (Səkərbura)、アゼルバイジャン

アゼルバイジャンの代表的なお菓子。クルミやヘーゼルナッツ、粗糖(精製していない砂糖)がクッキー生地に包まれた焼き菓子です。餃子のような見た目が印象的で、生地の表面には幾何学模様が施されています。

一口かじるとナッツと粗糖のザクザクとした食感とカルダモンのエキゾチックな香りが口の中に広がります。



パシュマク (Pashmak)、イラン

イランの伝統的な綿菓子。ゴマや砂糖などから作られるもので、その名称はペルシア語で「羊のような」を意味します。

基本的には単体で食べられることはなく、デザートや果物などに添えられていることが多いそう。ローズウォーター/サフラン/バニラなど様々なフレーバーがあります。



モーダカ (Modak)、インド

インドの郷土菓子。米粉または小麦粉の生地に刻んだココナッツやジャグリー(粗糖)、カルダモン、サフランなどを包んで、蒸すもしくは揚げて作られます。

ヒンドゥー教の神ガネーシャの好物として知られ、彼の生誕を祝う祭り “ガネーシュ・チャトゥルティー”ではモーダカが神前に供えられます。


クラパ・タルト (Klapertart)、インドネシア

インドネシア・スラウェシ島の郷土菓子。カスタードクリームの上にメレンゲを乗せ、オーブンで焼き上げて作られます。

クリームの中にはココナッツの果汁と卵黄、ラム酒が入っており、甘さの中に香り豊かな風味が口の中に広がります。



ピンス (Bingsu)、韓国

韓国の夏の定番デザート。スタンダードなものは削った氷に小豆餡が載った“パッピンス(Patbingsu)”ですが、近年アイスクリームや練乳、抹茶、果物などバリエーション豊かなものがあります。

食べる際は、しっかり混ぜてからいただくのがコリアンスタイルなのだそう。



カオニャオマムアン (Khao Niao Mamuang)、タイ

タイの伝統的なデザート。甘く味付けしたもち米に冷たく冷やしたマンゴーを添え、上からココナッツミルクをかけたもので、マンゴーが旬を迎える4月~5月に多く出回るそう。

意外な組み合わせですが、タイにはもち米を使ったお菓子が多く存在します。



豆花 (Douhua)、台湾

台湾で親しまれているスイーツ。豆乳を固めたものに、ピーナッツ/タロイモ/タピオカなどのトッピングやシロップをかけたデザートです。その発祥は中国で、漢王朝時代には豆花の原型が生まれていたそう。

台湾ではスイーツとして愛されていますが、中国では食事としてのメニューも豊富です。



月餅 (Mooncakes)、中国

月を祭る陰暦8月15日の“中秋節” (Mid-Autumn Festival / Moon Festival)に食される中国のお菓子。小麦粉やラード・砂糖・卵などから作られた皮で、小豆や木の実、ドライフルーツなどを包み、月に見立てて丸く平たい形に仕上げます。

栗や梨、柿などの丸い果物と一緒に月に供えたり、家族で集って満月を眺めながら食べる習慣があります。



ハロハロ (Halo-Halo)、フィリピン

フィリピンの氷菓子。ミルクやシロップをかけたかき氷に、果物や甘く煮た豆・芋類、タピオカ、アイスクリームなど様々なトッピングが乗ったデザートです。

その名称は、タガログ語で「ごちゃまぜ」を意味し、実際にかき混ぜて頂くのがフィリピン流です。



チェー (Chè)、ベトナム

ベトナムを代表するデザート。インゲン豆やタピオカ、フルーツ、ココナッツミルクなど多種多様な具材が入ったデザートスープです。

路上の屋台や食堂で販売されていることが多く、温かいもの・冷たいもの両方が提供されています。



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