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作業着メーカーさんを訪問しました。【バートル編】

広島県東部にある府中市・福山市。「備後(びんご)」と呼ばれるこの地域は古くから繊維業が盛んで、国内作業服メーカーの7割が備後エリアに集まっています。

府中市で90年以上にわたって倉庫業を営む株式会社朝日倉庫は、地元の作業服メーカーさんたちの流通を長年サポートしてきた繋がりとノウハウから、作業服のオンラインショップ『WORKWEAR ONLINE』を運営しています。

そんな朝日倉庫が、全国的に人気を誇る地元のワークウェアメーカーさんのもとを探訪するこの企画。人気のヒミツ、製造のこだわりに迫ります!



『登場人物のご紹介』

【今回訪問したのはコチラ】

株式会社バートル(広島県府中市)

1958年、府中市で「クロカメ株式会社」として創業し、2011年に「株式会社バートル」に社名を改称。機能、品質、男女ともにスタイリッシュに着こなせるサイジング、それでいて経済的な価格を実現した「リアルワークウェア」を多数作り出している。


【お話を聞かせてくれた方】

株式会社バートル

営業チーム兼営業管理チーム チーム長
森近さん
本社営業チーム
山根さん


【取材する人】

西(朝日倉庫) 入社1年目の新人社員。
ワークウェアについて知識を深めるべく勉強中。
松坂(朝日倉庫) WORKWEAR ONLINE店長。
メーカーさんの“想い”もショップを通して伝えたい!


『バートルの魅力に迫る』

西:当社の倉庫でもバートルさんの商品をお預かりしていますが、出荷数の多さで人気の高さを実感しています。今日はその人気の理由をお聞きできればと思います!よろしくお願いします。

森近さん:よろしくお願いします。朝日倉庫さんは、会社のユニフォームにもバートル製品を採用してくださっていますよね。ありがとうございます。

西:こちらこそ、いつもありがとうございます。可愛くて着心地抜群のユニフォームです!


フーディジャケット(ユニセックス) 9505



【値段以上のデザインと機能性が魅力】

西:いきなりですが…、バートルさんが商品づくりで大切にされていることは何でしょうか?

森近さん:当社がいちばん大事にしていることは、「値頃感」ですね。もちろん安ければ何でもいいわけではなく、デザインと機能には当たり前にこだわった上で、「このクオリティがこの値段で買えるんだ!」と感じていただけるような価格設定にしています。

山根さん:作業服は汚れるものですし、消耗品でもありますよね。おしゃれでカッコイイものを着たいけど、ヘビーユーズすることを考えると、リーズナブルな商品を選ぶのが消費者の心理だと思います。

西:たしかに、買い替えが必要なものはできるだけ出費を抑えたいと思っちゃいます。

森近さん:そこで、当社では「おしゃれなウェアを着たい」という気持ちを満たし、丁寧な縫製など品質も追求した商品を、お買い求めやすい価格でご提供することに力を注いでいます。

店頭で作業服を買うときは、まずデザインを見て、そのあとに値段を見ますよね。ファーストタッチで「あ、カッコイイな」と印象づけられる商品づくりは、「クロカメ」時代から当社の得意分野です。

そしてデザイン、値段ときたら、次は「着心地」です。お手頃なのに着心地がよければ、お客様はリピーターになってくださいます。

松坂:サラッとおっしゃってますが、品質の高さと手頃な価格を両立させるのは大変なことだと思います。そこはどんな工夫をされているんでしょうか?

森近さん:利益を低めに設定して、量を売っていくんです。つまりは薄利多売のスタイルですね。例えば半袖ポロシャツ〈667〉シリーズは、売り上げ100万枚を記録した当社のヒット商品。在庫を切らさないために、その3倍は生産しています。

西:ということは生産数300万枚!? すごい…!



【こだわり満載! 100万枚売れた大人気のポロシャツ】

西:半袖ポロシャツ〈667〉シリーズの魅力はどんなところでしょうか?

山根さん:速乾性にすぐれたポリエステル100%の一着ですが、生地表面に凸凹のある「鹿の子」仕様にすることで、綿ポロシャツのような上品な風合いを演出しています。

鹿の子生地は「面」ではなく「点」で肌に触れるので、サラッとした状態を保ちやすいという利点もありますね。着心地のよさでリピーターが非常に多い商品です。

西:すっきりしたデザインも素敵ですね!

森近さん:ありがとうございます。男女兼用で着ていただけるアイテムなので、着たときにシャープに見えるシルエットに仕上げています。また、腕を上げたときに脇の下が見えにくい設計にしているんですよ。

西:それは女子としてはポイント高いです!! 作業する場面では、「見えるかも…」なんて気にせずに動きたいですもんね。

山根さん:サイズもSS~6Lと豊富に展開しており、企業の制服としても最適です。トレンドのグリーンやニュアンスのある杢カラーなど、カラーバリエーションにもこだわっています。

森近さん:店頭価格はだいたい1,280円前後ですね。胸ポケットやマルチポケットもちゃんと付いていますし、最新モデルは襟を立てた着こなしもできるよう、襟に針金を入れ込んでいます。

松坂:『WORKWEAR ONLINE』でもそのくらいの価格で販売しています…! こだわりを聞くと、コストパフォーマンスの高い商品だと改めて思いますね。大ヒットするのも納得です。
 
森近さん:そう言っていただけると嬉しいです。


半袖ポロシャツ 667


\ 長袖タイプもあり! /

長袖ポロシャツ 665



【京セラ製造&可愛いカラーのファン付きウェア<エアークラフト>】

松坂:そのほか、夏にオススメの商品はありますか?

山根さん:もう一つのオススメは、ファン付きウェアですね。熱中症対策と疲労の軽減が期待できるため、近年は個人のお客様だけでなく企業も取り入れる商品としてさらに需要が高まっています。

松坂:今や作業服メーカーさんの定番商品ですよね。バートルさんのファン付きウェアにはどんな特徴があるのでしょうか?

ACベスト(ユニセックス) AC1174
AC半袖ブルゾン(ユニセックス) AC1176


山根さん:当社のファン付きウェア〈エアークラフト〉は、京セラインダストリアルツールズ株式会社が製造する電動ファンとバッテリーを使用しているのがポイントです。国内の高水準を満たした製品なのでトラブルが少なく、風量や使用時間も年々増しています。

西:ピンクやグリーンのファンもあるんですね。かわいい!

山根さん:ファンなどのガジェットも「バートルらしいデザイン」を大切にしているんです。ファンは外から見える所に付いているものなので、ココもおしゃれにできたらなと。女性のワーカーも増えているので、見た目の良さが支持されています。

森近さん:〈エアークラフト〉は毎シーズン完売するほどの人気商品ですね。ファン付きウェアのバッテリーは、冬場は電熱ウェアのバッテリーとしてもお使いいただけます。



【再生素材を取り入れたSDGsなワークウェア】

山根さん:人気といえば、去年から発売しているジャケット〈6211〉シリーズも好評です。

西:こちらはどんなところが人気なんですか?

山根さん:まず、強度とストレッチ性を両立させている点ですね。作業服は破れにくく、動きやすいものがやはり最も支持されます。それが作業効率をアップさせるわけですから。ハーネスを塞がないよう、ポケットをタテ型にしているのもポイントです。

西:おお~!しっかりした生地なのにすごく伸びますね!

森近さん:こちらは全体の35%に再生糸を使用した、SDGs対応モデルとなっています。廃棄ペットボトルから作られたリサイクル繊維素材を使用しているんですよ。

森近さん:SDGs対応商品は〈ecolobee(エコロビー)〉シリーズとして販売しており、パッケージにもロゴなどを表示しています。

西:〈ecolobee〉とはどういう意味なのでしょう?

森近さん:「みつばちが絶滅すると自然界が滅びる」と言われるほど、みつばちは世界にとってなくてはならない存在なんだそうです。バートルも、社会にとってそのくらい重要な存在になりたいとの想いを込めてネーミングしました。

西:なるほど。あらゆる仕事を支える作業服も、環境に配慮することも、今の社会には欠かせないですよね。

森近さん:とはいえ、再生素材って作業服に適さないものが多いんですよ。ワークウェアに採用するには、どうしても強度や耐久性が足りなくて…。なので日清紡さんの再生素材をベースに、バートル独自の生地を作りました。

ペットボトルを繊維に変えるのにコストがかかるため、再生素材は原価も高い。ですが当社では、再生素材を取り入れた作業服も耐久性や機能性、そして値頃感を維持することにこだわっています。

「機能性にすぐれた商品」かつ「買いやすい商品」だからこそ多くのお客様に愛用いただけて、それがエコにつながるのではないか…。そんな想いで、SDGs対応ワークウェアの開発をおこなっているんです。

山根さん:もともとバートルでは包装に再生素材の袋を使うなど、「SGDs」という言葉が台頭する以前から環境に配慮した取り組みをしているんですよ。

松坂:そうだったんですね。エコ素材を使った商品は他にもありますか?

森近さん:はい、Tシャツや襟付きシャツ、ダウンジャケット、パンツなど幅広く展開しています。特にシャツ類は、企業ユニフォームにもオススメですね。

コロナ禍が明けて、地域活動などを再スタートする企業や団体も多いはず。再生素材を使ったシャツをユニフォームにすれば、企業イメージのアップにもつながります。ネーム入れやロゴプリントなども可能ですよ。



ジャケット(ユニセックス) 6211


カーゴパンツ(ユニセックス) 6212




【リピートしたくなる「リアルワークウェアを追求】

西:どの商品にも、たくさんのこだわりを込めているんですね。

森近さん:使う人のことを考えると、どうしても手の込んだ仕様にしたくなっちゃうんですよね。機能性がなければ、もはや作業服とは呼べないと思いますし。それに毎日着るものだから、気分の上がるデザインをご提供したい。

そういった商品を手に取りやすい価格で作ることは苦労もありますが、お客様に「次もバートルを着よう」と思っていただけるようなリアルワークウェアを今後も追求していきます。




『取材を終えて…』

作業服のトップメーカーの一社であるバートルさん。人気の秘密は、デザイン・機能・価格のすべてを妥協しない姿勢にありました。

『WORKWEAR ONLINE』ではバートルさんの定番人気商品からSDGs商品まで、幅広いアイテムを取り扱っています!




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