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別れたいなあと思った結婚記念日
川で溺れている人に高価な指輪を投げて「これ、あげるよ!素敵でしょ」とか言っても、
「んなもん、いらねー!!浮き輪を寄越せ!!」と言われることだろう。
今日の私の心境だ。
今現在溺れているときに、指輪なんて何の役に立つだろう。
どんなに高いものだろうと昔欲しかったものだろうと関係ない。生き延びられるかどうかの瀬戸際では。
本日、結婚記念日でした。
夫が休みで家にいる。
多少楽できる反面イライラする、顔を見たくない、しゃべりたくない、そこにコップ置きっぱにするなよ、あー鬱陶しい……
ほんのりとそう、離婚したい……
私からは結婚記念日だということには触れず、ご馳走様も用意せず、いつも通りにやり過ごそうとしたが、しきれなかった。
子どもと出掛けた夫氏、帰りが遅いと思ったら、サプライズで花束を買ってきた。
花は好きだ。心が和む。花にまつわる趣味もやっていたことがある。
が、しかし。
えーーー……いらないんですけどーーーーー
なぜなら何にもめでたくないからです……
子どもの手前、喜ぶ振りをしたが、時すでに遅し。
夫氏「ママはあんまりうれしそうじゃないねえ」とか子どもに言っている。
はあ…演技力足りないぜ自分……
言い訳みたいですが、ありがとうとは言ったんですよ、ありがとうとは…
ただまあ顔が少々引き攣っていたかもしれない……
この後夫氏は不貞腐れて夕飯もかきこみ、書斎?へと消えました。
その間、子どものために魚の骨を取ってあげたり、遊びだして食べない子に声を掛けたり、誰がやるんでしょうねえ。私ですか、私ですね。
やらなければならないことは、やらなければいけない。
やらないという選択肢はない。
それが育児なんですが。
改めて、夫いらねえな?と思った結婚記念日の夜。
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