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【能力 心】居心地の悪い場所を見つけて、意図的に身を置こう

Comfort, Stretch and Panic Zone

RYAN, A. と MARKOVA, Dが提唱したとされる学習プロセスに関する理論として、Comfort zone Stretch zone Panic zoneという概念があります。(すみません、出所はきちんと調べられていないです)
これらは、個人のストレスによって切り分けられるもので、その名の通り「快適」、「ストレッチ」、「パニック」な状態を指します。

Comfort zone では、特にストレスやおそれを感じることがありません。一方で、そこには挑戦や学びの要素はありません。
Panic zoneでは、Comfortとは逆に、ストレスや恐れを感じており、いわゆる「Fight or Flight」状態になっています。ここでは、エネルギーのすべてが恐れやパニックをコントロールするために使われ、学びが起こりません。

このふたつの間にあるのが、Stretch zoneです。気まずさや馴染のなさを感じている状態です。日本語でいうと「居心地が良くない」という感じでしょうか。
そのzoneに自分を置くことが、学びをもたらしてくれるとされています。

環境×役割でZone分けしてみる

Zoneは単純に環境だけで決まるものではなく、環境と役割によって決まると考えています。
例えば、会社という環境だけではComfortかどうかは決められません。環境と役割をかけ合わせることで、定義できます。この掛け算を便宜的に「場所」としています。

<Comfortな場所>環境:会社、役割:進捗会議でリーダとしてチームメンバの報告を受ける
<Stretchな場所>環境:会社、役割:マネージャ会議のファシリテーション
<Panicな場所>環境:会社、役割:品質クレームの顧客対応窓口

環境は会社だけではなく、習い事や社外の人との勉強会などいろいろとあるでしょう。

Stretch zoneにあたる場所を見つけ出して、そこで自分が何を学べているかを棚卸ししてみると、より意識的な学習の機会にすることができます。

ComfortをStretchに変えてみる

自らさらに学習の機会を作り出したい場合には、いまComfortである場所に目をつけて、意図的に「居心地が悪くなる」要素を自分で加えてみることです。

環境を変化させるために、呼ぶ人を変えたり、開催形態を変えたりすることを考えてみましょう。
また、役割を変化させるために、聞き手だったところを進行役をやってみたり、取りまとめ役をしてみるのがいいでしょう。

大前研一は、「人が変わるためには時間配分を変える、住む場所を変える、つきあう人を変える、の3つの方法しかない」といったそうですが、これらもまさにComfortをStretchにするための策として解釈できそうです。

無理は禁物ですが、ほどよく「居心地の悪い場所」に身を置き続けましょう。

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