「ふざけてんじゃねーぞ。」「いい加減にしてくれよ。」
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晩御飯を食べ終わった後、子供たちはボードゲームで遊び、夫とテレビを見ていた。ニュース番組の中の特集のようなもので、貧困に苦しむ若者の話だった。
所持金もなく家もなく仕事もない若者が、寮付きの仕事を紹介されて、でも1日で辞めてしまったと言ったとき、夫がこう言った。
「貧困にはそうなるだけの理由があるよね。金もなくて家もなくて、なんで仕事辞めるかね。ひとまずはなんでも我慢して働くしかないじゃん。」
多分そんなことみんなわかっていて、きっと本人だってわかってる。それでもできないこと、できない時があり、その原因はその人個人だけにあるわけではない。頑張れることも能力であり、幸運な環境にいること、幸運な環境で育ったからだ。社会的に弱い人が弱い原因は、主に社会にある。
そう思ったので、夫にそう言った。
夫は目をギュッと閉じて、私の言葉を頑張って理解しようとしていたが、途中で目を開き、こう言った。
「なんかさ、あなたの言ってること、まどろっこしくて途中からよくわかんなくなるんだよね。お酒飲んで話してるときはさ、適当でいいじゃん。」
だったらもっと、『適当』でもいい話題を選んで欲しい。子供のことや猫のこと、軽口を叩ける話題なんてほかにもたくさんあるのに、どうしてそんなに複雑な社会問題で『適当』に話そうとするのか。
「いーじゃん、別に。家で話してるだけだし。」
政治のこと、選挙のこと、社会のこと。
例え誰も聞いていない家の中でも、適当に軽口を叩くと図らずも軽んじてしまう人が出てしまうと思われるなら、私はやっぱりそれは控えたいと思うのだ。
でも夫は違う。
子供に対する言葉でも同じ。
「ふざけてんじゃねーぞ。」
子供を叱るときに使う。私はこれがすごく嫌だ。
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夫婦サバイバル(ワーキングマザー編)
ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…
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