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「俺のほうが稼いでんだZO!」

『愛情表現としてのご飯作り』を求める夫が窮屈で、結婚以来ずっとキッチンに足を鎖でつながれているような感覚だった。

夫の真意は、『俺を一人前の立派な男にして欲しい』ではなく、『愛して欲しい』なのだと、姉との会話で思った。

例えば私が毎日夫のご飯を作り、お礼や労いの言葉がなくともそれが当然のように作り続けたら、きっと夫は、

『俺もやっと一人前の立派な男。』

と思えるだろう。

仮に、仮に、千歩譲って私がそこに不満がないとしても、これが『虚構』だと、夫も無意識に気づくんじゃないだろうか。気づいたとしても無意識だと思うが。

人の心は、見栄や虚栄心で満たされることはない。見栄や虚栄心には際限がなく、穴の開いたバケツのようなものだ。もっともっと、求めれば求める程穴から水が逃げていく。

夫を愛してみようと思った。いや、愛情表現を豊かにしてみようと。(夫を愛しているのか、という話は長くなりそうなのでひとまず置いておく)

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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