『俺は結構やっているほう』?
休日出勤を当面禁止した。
夫の行動を制限し始める前に描いていた理想というか、『あるべき姿』のように思っていた流れは、こうだった。
夫の中に『思いやり』が生まれる
↓
彼の行動が変わる(例:子供が小さいうちは残業や休日出勤を控える、など)
でも、人の心に『思いやり』を植え付けることができるのか、そこがわからなかった。自主的に自分の行動を制限させるほどの『思いやり』は、人の心に生まれるんだろうか。しかも、その制限には苦痛が伴うのだ。
私が夫なら、好き勝手に仕事をして、自分のペースで暮らして、気が向いた時にかわいい子供にちょっかいを出して、そしてその上で愛され、必要とされるなら、最高だと思う。自らその恩恵を手放すなんて、できればしたくない。「まあまあ…」と言っていたら妻が面倒なことをだましだまし済ませてくれて、気づいたら子供は育っていた、というシナリオを狙うと思う。
子育ての大変さを知っているいまなら、仮に誰かがボランティアで代わりにやってくれているなら「とんでもない!」と思うが、その大変さを知る前なら、自力で『思いやり』を生めるか自信はない。
夫の中に『思いやり』が生まれる
↓
彼の行動が変わる
このシナリオを待っていたらきっと子供は育ってしまい、私は今後ずっと、『離婚の可能性』というゴツゴツした塊を頭の中に据えながら生きていくことになる。きっと常に、頭の中でゴロゴロと不快な音を立て続けるのだろうと思った。
離婚して仕返ししてやる。
離婚して自由になりたい。
そんな先のことは私には見えなかった。
私はいま幸せになりたいのだ。
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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。
その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。
ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。
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ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…
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