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あなたをとおして、私をみつけた。

はじめに

「深夜に書く文章は、翌朝読み返せ。」という。
深夜テンションで書く文章には、本音が出過ぎてしまうからか。
出過ぎることは憚られるからか。

先日上梓された、「旅する占い師 AZ」さん、初のエッセイ本。
1時間足らずでスススと読了し、さて、感想を書くべきか。やや逡巡。
なぜなら、著者とはなんとなーく近しいような、自分で勝手に「古参」を名乗っている距離感もあって、「感想という体の自分語り」になってしまいそうだったからだ。
事実、昨晩書いた感想は、著者・AZさんと自分との出会いエピソードで2,000字を超えた。翌朝の今朝、読み返して削除した。
そしてまた、深夜に感想を書こうとしている。

2023年9月3日。徳島市で開催された「刊行記念トークショー」ならびに、AZさんを通じてつながった仲間たちとの交流で「他者(あなた)をとおして、自己(私自身)に気づく(みつける)」出来事が重なったからだ。
この気づきは、これからの自分のためにも、記録しておきたかった。
欲を言えば、この記録が誰かの心に引っかかればいいな、と思っている。

「私のいいところってどんなところ?」

自分らしさとか、自分ってなんだろうとか。迷いがあるなら「自分が信頼できる人に尋ねてみるといい」と思う。

「私のいいところってどんなところ?」
著書のなかで、AZさんはパートナーにそう尋ね、パートナー氏も率直に答えた。というエピソードがあった。
しかし、AZさん本人としては今ひとつ納得がいかない様子。
「自分のいいところって、自分でもわからないものなのよね、占い師でも。」と、まとめられていた。

「自分ってなんだろう?」と迷ったとき。「自分が『すごい』と思っている人から聞く『自分の評価』」は、信じるに値すると私は思う。

私とAZさん界隈のはなし。

2017年1月。友人とのランチ時に「数秘術って知ってる?」という話になり。AZさんを知り、個人セッションを受け、数秘術にハマり、AZさんとの交流が始まった。

あのときのランチ。

以後、AZプロデュースの個人撮影会を皮切りに、オンラインサロン参加、AZさんを介した繋がりが増えていく。オンラインサロン稼働時、私は海外勤務のため日本にいなかった。そのため、サロンメンバーとリアルで会うことはほぼなかった。けれど、海外で勝手にAZさん付き人をできたことは、ちょっぴり自慢したい大事な思い出だ。

ベトナム語占い看板。特急で作ってらした記憶。
お仕事をする「本ノマド・AZ」と、金にならない趣味作業をするワタクシ。

私の本帰国から1年半となる2023年9月。AZさんエッセイ出版に伴い、当時の「サロンメンバー」から、「集まりましょう!」とランチのお誘いがあった。
私にとっては参加メンバーの半数以上が「リアルでは初めまして」の面々。

100億年ぶりの徳島オシャレランチ。

当時のオンラインサロンが閉じてからも、すでに3年が経過している。
多分、AZさんがYoutubeにシフトしたのもこの頃だ。この3年でAZさんの知名度は爆伸びしたと思う。熱量高めのファンの方も増えてきて、「勝手な古参勢」としては「ご近所で見かける子がJUN◯N BOYに選ばれたらしいわよ?」的なご近所おばさんの見守り感を呈している。(徳島トークショー会場で、前方の席空いてるのに最後列を選んだサロンメンバーに重鎮み感じたのは、個人の感想。)

すごい人から言われる「あなたはすごい」の凄味。

初めて会うサロンメンバーは、ここだけ太字にしたいくらい、ゴリッゴリに輝いていた。
・とにかく全員「芯」がある。自己を確立している。
・自営業多め=independent
・私以外全員家庭持ちorパートナー有。つまりワシだけロンリー。
独身のぼやきは下記参照。

そんなキラキラ潤沢メンバーから「班長さんの個性は群を抜いてる!」という、一目置かれ気味評価をいただいて、いまだに信じきれていない笑 AZさん著書の内容と重なった。
「しがない公務員」の私としては、「みなさんのほうがよっぽどキラッキラしてはりますが!?」と思えてしかたないのだ。けれど、同じ志をもって同じ場所で過ごしてきた仲間の評価。これはきっと、真、なのだろうなぁ、と思う。
私は私で、それなりにindependentらしい。

悩み抜いた結果、いつものテーラードジャケットスタイルでイベント参加。顎がないのが辛い。

トークショーの質疑応答コーナーにて。
「あんまりしゃしゃり出るのもよくない」と思いつつ、「最初に手が挙がるまで時間かかると思う」「AZさんに質問したいことがある」の2点で、即座に手を挙げた。職業柄、また数秘的にも、場の空気読んで先陣切るのは得意なたちだ。

トークショー後、「古参ぶってる奴が質疑応答一番手になるのは、しゃしゃり出たよなぁ。」とごちる私。そのとき、同行した友人が「あれはみんなも質問してみようって勇気をもらえるよ。そういうところが私にはないから、惚れるんだろうと思う。」と。
その言葉に、またひとつ自信をもらえた。

あなたを見ることで、私を見つめる。

自分自身に迷ったとき、軌道修正の形で「誰かをとおす」という行動が有用かと思う。家族、パートナー、親しい友達、尊敬できる仲間。その人たちの生き方を見て、その人たちに訊ねて、自分の「芯」を掘り起こし、埋め直す。

誰かと関わることは、ときにストレスやプレッシャーのかかる行為だ。けれど、野の草花が、踏まれることでさらに強く育つように。ギリギリに張った弓矢が、遠く強く飛ぶように。誰かと関わり、誰かをとおして、自分を見つめ、認めたい。
私自身を重ねて読ませていただいた、AZさんの御本と、トークショー終了まで話が尽きなかったサロンメンバーのみなさんとの再会に感謝する。いただいた言葉たちを自信という燃料にして、明日も私の道を行く。

写真を使わせていただきました。

あらためて、ご著書出版、ならびにトークショー、ありがとうございました。
これからも応援しています。Yes、タニマチ。

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