完璧主義者のリラックスことはじめ#WORKING FOREVER29

「心地いい」って難しい。

「自分に優しいことをしよう」とか、「心地いいことだけしよう」、という教えを耳にしたことがある人は多いと思います。だけどその心地よさを追求するのって、時に難しいって思うのです。追求していく中で完璧主義な性格が自分の至らなさを浮き彫りにさせて、いらだちを覚えることがあります。

最近、「ああ、いかんなあ」って思ったことがありました。それはヨガのレッスン中の出来事。週末にゆるく通い始めて、3か月目に入ったところでした。そのヨガスタジオのヨガはボウスプリングと呼ばれるのですが、一般的なものと比べてポーズが若干異なり、毎回ついていくのに必死なんです。(笑)でも、自分なりに「気持ちいいポイント」を探して、気が付けば夢中になっている。1時間なんて本当にあっという間なんです。終わったころの爽快感とか、「今日もヨガにこれた」という達成感が、私が継続して通い続ける動機になっています。

さて、ある日。私はいつも通りスタジオに行って、インストラクターの誘導に合わせてポージングをしていました。インストラクターは毎回変わるのですが、たまたま受けた方は細かく指摘してくれるタイプの方でした。その日の受講生の皆さんはベテランが多く、明らかに新米の私はたくさん指摘や修正を受けました。

最初は「ああ、ここ良くなかったのか。」と反省し、次は気をつけようと思いました。しかし、指摘の回数が増えると同時に「ほっといてくれ!」というもう一人の自分が心の中で絶叫しはじめました。(笑)

リラックスと達成感を求めに通っているヨガなのに「完璧にしなきゃ」とか「正しいフォームで美しくやらなきゃ」という完璧主義の顔が急にスイッチオンになったのです。視界の隅っこでインストラクターがこっちに向かって歩き始めたのを捕らえた度に「先生、お願い、こっち来んといて!」と切に願いました。

指摘されるうちが花だと思う一方で、「ほっておいてくれ!」と思うこの矛盾。レッスンが終わってからは、沸き上がる葛藤を感じながら帰路につきました。

私の場合、「○○せねばならない」「××であるべきだ」という思考回路に縛られやすい性質があります。それが窮屈で解放しようとヨガに行っているのに、そこでも重圧をかけてもがく自分に怒りを覚えたのだなと思いました。

「心地よさ」を実感するには、今ある事実をどういう視点でとらえるかが大切だと思います。同じAという事象をポジティブととらえるか、ネガティブと捉えるかは本人次第です。完璧主義になりやすい私は、1からすぐに100を目指すのではなくて、まずは5を目指す。そして意識して「まあいいか、合格!!」って思える余裕が必要なんだなって改めて思いました。

バイオリズムの影響はもちろん、様々な要因で感情は簡単に左右されます。より多くの時間を平安に過ごせる自分であるためには、どうしたらいいのでしょう?

栄養のある食事を味わっていただく。
質のいい睡眠をとる。
適度な休息と運動、そして瞑想(リラックス)。

日々の忙しさを言い訳になおざりにしてきたことたちを、私の場合は小さく小さく、コツコツ整えていくことから始めていこうと思います。

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