MacbookAirとMagicMouseとWi-Fiの混線問題

仕事部屋を作るにあたり、2.4GHz帯の混線問題に直面してしまったので、その記録をまとめる。

【利用環境】

Wi-fiルータ:NEC Aterm WX4200D5 - 2階に設置
MacbookAir(2018Late) - 1階の仕事部屋で利用、USBハブからHDMIで外部モニタへ出力
MagicMouse(初代・電池式)
iPhone15、iPad(第6世代)

よく起こる現象(混線)

  • Mac、iPhone、iPadいずれもよくWi-Fiが切れる

  • MagicMouseの接続が切れたり、動作が不安定になる

  • 回線速度が遅い(20Mbpsくらい)

原因の切り分け方法

そもそもの原因が、仕事部屋とルータの距離で、2.4Ghz帯は届く、5GHz帯は届くが電波が弱い(アンテナ2本)という状況で、2.4GHz帯を使用している割合が多いことにあるわけだが、ルータを近づけるというのは物理的に無理で、もう1台買ってメッシュWi-Fiで5GHz帯の電波を強くするというのも、出費が痛いので、すぐには実行できない。
すでに4200を買ってしまった後で、それまで使っていたAtermWG1200HPとはメッシュWi-Fiができないということを買った後で知り・・・orz
もう少しがんばってWX5400HPにすればよかったと後悔。

さて、まず試してみたのが、MagicMouseをオフにすることだ。
マウスの電源を切り、MacbookAirのトラックパッドで作業してみたところ、Wi-Fiは安定し、速度も200Mbpsくらい出るようになった。

外部モニタがUSB3.0経由なので、そちらのノイズが原因であることも考えられるが、MagicMouseがBluetooth接続で2.4GHz帯で干渉していることが大きな原因であることはこの段階ではっきりした。
なお、キーボードはUSB有線を使用しているが、こちらの有無でWi-Fi状況は変わらなかった。

解決策

マウスを有線に変える

マウスを有線に変えてしまえば、手っ取り早く解決するわけだが、長年愛用してきたMagicMouse。これに慣れてしまうと、他のマウスを使うという決断はどうしてもできなかった。
アップルのサポートに問い合わせしたところ、現行機種のMagicMouse2に変えても、混線が解消されるかはわからないとのこと。
初代がまだ現役バリバリで使えてるし、問題の解決にならないかわからないのに、1万5000円くらいの出費はデカすぎるので、買い替えは保留。

Wi-Fiの2.4GHz帯をオフにする

Mac側で使用する帯域を限定する設定はないようなので、大元のルータの方の設定を変更して、5GHz帯のみの使用に切り替えてみた。
結果、当然なのだが、Bluetoothとの干渉は解消され、Wi-Fiもマウスもすこぶる安定した。

これで一件落着・・・

ではなかった。
2階で使っているドンキTVが2.4GHz帯じゃないとWi-Fi接続できない仕様だったのだ。
チューナーの付いていないテレビの無線がつながらないんじゃ、なんの意味もないので、2.4GHzはオンにするしかないようだ。

オートチャネルセレクトとかデュアルチャネル機能

そうなると設定としては難しくなってしまうが、Wi-Fiの機能の設定を細かく変えてみるしかない。
※設定の名称はNEC製ルーター用なので、他メーカー製は違う名称の場合があります。

まず試してみたのが、「オートチャンネルセレクト」だ。
これは簡単に言えば、空いてるチャンネルを探して接続する機能で、周りに干渉する電波が飛んでる場合に役に立つようだ。
デフォルトの設定は「使用する(標準)」になっているが、これは起動時にしか適用されないので、「使用する(拡張)」に変更してみた。
拡張は、稼働時でも空いてるチャンネルに変えてくれるので、状況の改善が見込める。

もうひとつが、「デュアルチャネル機能」だ。これは2.4GHz帯の設定で、5GHz帯では「オクタチャネル機能」と「クワッドチャネル機能」になる。
この設定を「使用しない」に変更することで、Wi-Fiの不安定を解消される事例もあるようなので、試してみることにした。

(ここから追記)

約半日ほど使用してみての感想を追記します。

結論としては、設定前よりはかなり安定しました。
MagicMouseが不安定になることは多少あるものの、頻度は確実に減ったように思う。
10年以上使っているマウスに完璧な安定を求めるのがそもそも間違っていると思う。
(それを考えると1万弱したとは言え、アップル製のマウスはかなり良い製品だと思う)

ただし、回線速度は80Mbps程度なので、5GHzに固定した時より半分以下の速度になってしまう。
これはクワッドチャネル機能をオフにして、速度を犠牲に安定を求めた結果なので、致し方ない。

根本的な解決方法としては、NEC Aterm WX4200D5をもう1台買い、メッシュWi-Fi環境を作り、仕事部屋でも安定して5GHz帯で通信できるようにするしかなさそうだ。

まとめ

Wi-Fiや無線マウス(イヤフォンなどのBluetooth製品を同じ)が安定しない人は、5GHz帯と2.4GHz帯の通信状況を確認するといいでしょう。
とくに私と同じように、5GHz帯の電波が微妙な環境で使っている場合は、以下の対策を試してみてください。

  • 2.4GHz帯でしか通信できる端末がない場合
    →Wi-Fiルーターの設定で2.4GHzをオフにしてみる

  • マウスなどBluetooth製品を変更できる場合
    →有線に変えてみる

  • 上記のどちらもできない場合
    →「オートチャンネルセレクト」を「使用する(拡張)」にする
    →「デュアルチャネル機能」「オクタチャネル機能」「クワッドチャネル機能」をオフにする
    これに関しては、電波状況で左右すると思うので、いろんな組み合わせで試してみて、一番安定する設定にするとよいと思う。

【未検証の解決方法】

  • MagicMouse初代を現行機種に変える

  • メッシュWi-Fiを導入する

今回は以上となります。もし、設定内容など、こちらに記載ないもので知りたいものがあれば、追記しますので、コメントでお知らせください。

【2024/3/15】解決編を投稿しました。
【解決編】MacbookAirとMagicMouseとWi-Fiの混線問題


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