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勤務年数(経験)・技術は売りにしない理由

「住みたい街で働くフリーの施術屋」マガジンをお読みの皆さんこんにちは。

2つの職場でそれぞれ揉めごとが発生している中、来週からこのnoteがきっかけでSNSでスカウトされた場所でも働くことになったフリーの施術者・HKRです。


漠然とやってみたかった働き方(=複数の稼ぎ所を持ち、人生を混沌とさせる)を実践する形になり、これからどうなるのか全く検討もつきません。ですが、先行きがわからないからこそ想像する余地があって面白いですよね。


さて、今日は「サービスの提供する側と受ける側の求めるもの」について書いてみます。


"職人"になりたがる施術者たち


私のいる業界(リラクゼーション)では、大抵の人は「職人」になろうとします。それはどういうことかというと⋯⋯⋯


「手技(技術)を極めて万人に喜ばれることを目指す。それが施術家である」と信じていること、です。


間違ってはいません。この業界にいる以上は勉強は欠かせませんし、お客様は施術を受けにくるわけですから手技のレベルは一定以上であるべきでしょう。


しかし、お客様が求めているのは"手技(技術)"だけなのでしょうか。


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治療系の療法は特に、さまざまな毎年セミナーやDVD教材などが山のように生み出され、YouTubeを見ても無数の手技動画が落ちています。毎年出てくる「独自メソッド・手技療法」は一体いくつ出てくるのだろうなーと他人事のように眺めていますが、複数の手技をもつことがゴールになっている人にとっては垂涎モノなのでしょうね。


ただ、この業界にいると必ずしも手技・知識がスゴいことが「リピーターになる絶対条件」ではないことがわかります。


お客様が施術者側に求めるもの


この業界に入って1年未満の人でも、月の指名が50件オーバーを取れる人もいれば10年以上やっていても10件未満の人もいる...。技のレパートリーがいくらあれど、それでお客様がつくわけではありません。


しかし、施術者側はどうしても“手技・知識”を求めてしまうものです。


「どんなお客様にも対応できるようにしたい」
「新しいモノ好き」
「モチベーションの維持のため」


など個々の理由があるのでしょう。


施術者は「手技(技術)と知識さえ身につければ、お客様はついてくる!」と信じて疑わず、多額のお金をぶち込んで最新の手技を追い求めますが、お客様は"ほぐされの達人"で、的確にこちらの手技のレベルを審査してくる...わけではありませんよね。「ただ何となく疲れたからきた...」そんな人が大半です。10年の経験を積んだ手技と2〜3年の経験を積んだ手技の差分なんて、お客様は測れないでしょう。1杯600円のラーメンと1000円のラーメンの味の違いなんてわからないのと同じように。


たぶん「なんとなく合う施術者」を探している人が大半なんだと私は思っています。


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考えるしかない、石橋を叩きながら。


つまり何が言いたいのか?それは「技のレパートリーや精度・勤務年数だけを売りにすると、施術者として真っ先に死ぬ気がする」ということです。


あくまで私個人の感想は、ですが。


「技術信仰」は嫌いじゃないけど、技術のみに人生(生活)を賭けるほど殉ずる気概はありません。おそらく技術信仰者は「お金の話(勉強)が苦手」「人の気持ちを想像するのも苦手」というコンプレックスがあるのではないでしょうか。なぜなら私もそうだから。なんとなくわかる気がするんですよね。


ただ、残念ながら技術や経験年数だけでは人はお金を払ってはくれません。これは何ヵ所も職場を見てきて確信をもって言えます。結局は才が無いなりにも人との接し方やビジネスの手法を見つけるしかないんですよね。


勤務年数や手技を売りにしようにも自分より長い経験者や高い手技の持ち主は腐るほどいます。どこで差別化をはかり、勝負していくのか。悩ましい問題ですが、いろいろ考えて石橋を叩くように試している時が楽しかったりするのが救いだったりします。


人はリラクゼーションに何を求めているのか?一緒に考えていきましょう。



※考えながらこういう試みも行なっているセラピストです。

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