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今仮面ライダーギーツがめちゃくちゃ面白いという話

仮面ライダーギーツも30話付近を迎えもう後半戦に入る。世間ではシン仮面ライダーが話題になっていますが、とにかく仮面ライダーギーツが今めちゃくちゃ面白いことになってることを伝えたく、荒い文章ですが書き起こしたいと思い記事にしました。

序盤の仮面ライダーギーツ

ゲームを勝ち抜いた1人が理想の世界を作れる権利を与えられるデザイアグランプリが舞台の作品で、放送前からどことなく龍騎っぽいと揶揄されてきたギーツ。始まって見ると面白いには面白いけどこの頃はドンブラザーズが怒涛の展開で一大ムーブメントを起こしていたのとあまり話題にするべきではないが前番組のリバイスが作品の内容だけでなく玩具の売り方等どこか令和ライダーに対して不信感を抱く人も一定数いた時期で大きく話題になることはなかった気がします。
ギーツの内容自体も不敗神話の英寿が必ず勝ち残りレギュラーキャラ(景和、道長、祢音)が死ぬことはなかったのでどこか緊張感がなかったり、ギロリがとことんギーツの不敗神話を打破するポジションのキャラだが、映画では「デザイアグランプリは俺が守る」と言わんばかりに日本刀を振り回す変人な印象が強く「なんなんこいつ?」と疑問になることもあった。面白いといえば面白いけど、痒いところに手が届かないそんな印象だった気がします。
しかしこの頃から販促に対して何とかある問題を改善しようとしてる取り組みが行われていて、何が問題だったのかというと、平成ライダー(特に2期以降)令和ライダーとにかく強化アイテムが多すぎる問題。ゼロワンを例に上げると放送開始から1クールでベルトは3つプログライズキーはライジングホッパーからシャイニングホッパーまで約10個以上、ここに怪人のアイテムなんかが加わったりする。とにかく多いし1話、2話だけ変身して終わりなんてこともあるし後は坂本監督の早着替えくらいしか出番はないパターンが多い。
そこでギーツはどうしたかというと「じゃあそれぞれ特性に合ったバックル用意するけど、基本誰でも使える設定にしたらよくね?」多人数ライダーを逆手に取った対策だった。ギーツならマグナム、バッファからゾンビと1番相性がいいバックルがあり実質専用フォームではあるが誰でも多種多様なバックルを使うことができるのでギーツがゾンビやビートを使ったり等広く印象づけることができる(ブーストバックルが未だに最強格なのおかしくない??とはいえウォーターやプロペラといった低級のバックルを長期間印象づけるのはさすがに無理だったか)


最近の仮面ライダーギーツ

じゃあ最近の仮面ライダーギーツはどうなのか、はっきり言います、今やってるテレビ番組で1番面白いんじゃないかと思うくらいめちゃくちゃ面白いです。個人的にこの面白さにブーストをかけたのがベロバという悪役と英寿やサポーター達の関係性をとことん掘り下げたことでしょうか。
そろそろデザイアグランプリでやっていくのはキツイんじゃないんか?と思わせた所でベロバが登場し怪人と立場が逆転するジャマトグランプリを仕掛けたことでそれまでのゲームとは違う異質さを生み出している。このベロバが中々いいキャラで、ここまで好き勝手やってるとキャラに対するヘイトが溜まったりするものですが、ベロバは道長を気に入り「ミッチー」と呼んだり、ジーンに実は350歳であることをバラされるとふちギレてどこか愛嬌のあるキャラではあるものの先週では祢音の正体をオーディエンス達にバラすという憎まれ役もしっかりやれる絶妙な敵役であること。まぁ1番はかわいいからなんですけど。
容姿や寿命まで全てがデザインできる未来で生まれたジーンが初めて死や恐怖という感情を持ったのに対し、母に会うため何故か輪廻転生を繰り返し大抵の不幸や死の恐怖を経験してきた英寿との対比が大きく物語に深みを与えた。
英寿は序盤から長きに渡ってデザイアグランプリに参加してると思わせる発言から実は何千年も生きてるのでは?祢音は誘拐事件の時に亡くなっていて光聖が創生の女神の力で生き返らせたなど考察されてきましたが、英寿は輪廻転生、祢音は元々存在しない人間で、死んだ一人娘の鞍馬あかりの代わりに生まれたという視聴者がある程度想像する展開のハードルを越えていくので観てて本当に楽しい作品になってるんですよね。
最初の龍騎っぽいから始まった仮面ライダーギーツが独自の面白さを確率したのがなにより嬉しいし、ギーツは引きが上手いので、次回は虚構の存在だった祢音はどう自分と向き合い戦うのかと色々想像したりしてます。
英寿&ジーン、祢音&キューンの掘り下げが続いているので順当に行けば景和&ケケラ、道長&ベロバの掘り下げが待ってるだろうし、英寿の母の正体、ニラムらデザイアグランプリの運営はこれからどう動くのか、ツムリの掘り下げ、これらの展開にどう最終フォームが絡んでくるのか楽しみだらけなギーツ。
令和ライダーはいいやと思ってる人もライダー観たことないけど気になったという人もまだ追いつけるはずです。
毎週どうなるだとハラハラするライブ感が平成ライダーから続く魅力だと思っているのでとにかく観よう!


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