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甲高のためのToe-up 靴下:そのキテレツな構築方法

久しぶりに Toe-up 靴下を編んでいるんですが、Heel Turn (踵のぽこっと膨らんだところ)から、Gusset(踵の隣にある三角になってる箇所) + Heel Flap (踵の上に作るクッションのようなもの)を作るための構築方法が、自分としては複雑怪奇で、理解しがたいのです。

いや、パターンがあれば編めますよ、私だって。
でも、パターンの中で、なぜそこをそうするのだ??の謎が多すぎて、自分で自由に編みたい時にどうすればいいのか、分析できないでいるんです。

今、私がお話ししているのは、踵が単純な Short Row (wrap & turnなど)だけでできた Toe-up socksの話ではなく、 Heel Flap があるToe-up socks です。

こういうのです。↓
これ、Toe-upなんだけど、踵にクッションがあるでしょ?(^^)

Pattern: Tiina Kuu, Photo: nurja.fi / Joonas Heikkinen


靴下の編み方がどんな構築方法を辿っているか、まず、Cuff Down(履き口から編む方法)のご説明をします。その後、Toe-up(つま先からの方法) の編み順をご説明。私は絵が描けないので、どこまで理解いただけるかわからないですが。。わからなかったら、ごめんなさい。


Cuff Down Sockの構築方法

  1. まず、履き口を輪で編み、そのままぐるぐる好きな寸法を編む。

  2. 好きなところで半分に分け、半分だけで クッションである Heel Flapを平編みする。あとの半分は編まずに置いておく。

  3. 2ができたら、Heel Turn (踵 )を Short Row(引き返し編み)で構築する。

  4. 3ができたら、踵の真ん中→Heel Flapの片方→そのままにしておいた半分→Heel Flapの反対側→踵の残り半分、と、ぐるっと輪編みに戻す

  5. ここから両脇で減らし目をしていき Gussets (マチ) を作る。

  6. 減らし目をして元の目数に戻ったら、Toeの手前まで輪編み

  7. Toeを減らし目して構築。そして、The Kitchener Stitch (はぎ) をして Finish!

Cuff Down Sock Knitting


これが私の靴下の基本の編み方です。他にも色々編み方があるのは知っていますが、この編み方だと、自分でコントロールできるので好きです。

さて、そこで、Toe-upを編むなら、このCuff Downをそのまま逆に辿ればできるんじゃ?と思いますよね。でも、違うんですよ、これがまた。

Heel FlapのあるToe-up Sockの構築

  1. Toeを構築。

  2. 踵を構築する箇所まで輪編み

  3. 輪針の半分の両脇を増し目しながら、輪編み。(Gussets)

  4. 半分だけで、両脇を増し目Short Rowをしながら、Heel Turn (踵)を構築。

  5. Heel Flapのクッションを構築しつつ、両脇を減らし目していく。これを半分の目全部に施すと元の目数に戻る。

  6. 好きな寸法まで輪編み

  7. Cuff を構築して、好きなBind Offして終了。

Gussets & Heel Turn knitting on toe-up sock
Heel Flap Knitting


2つの編み方比較から見える不確かさ

2つの構築方法を見ると、踵の構築方法が違うんです。
Cuff Downだと、踵はまっすぐ編みから増減なしにそのまま Short Rowして踵を構築します。でも、Toe-upだと、踵(Heel Turn)で増し目してるんですよ。(4の増し目のところ)なんで??そのまま踵作ればいいのに。増し目は、その前段階でしてるじゃん。増し目が足らない?

Heel Flapを作ると、構造がジャバラのようになるから、だから増し目を入れるのか?とも思いますが、その辺のところがまだ分析できていません。

減らし目はHeel Flapの横目で増やした数だけして辻褄が合っているので、問題ないとは思うんですが、でも、始めにHeel Turnでした増し目はどこに行ったの?? 2段階の増し目を減らしたのかな。。

う〜ん、わからないっ!

このToe-upの構築方法は、私の大好きなAnn Buddもこれと同じ方法で構築していたのです。Ann Buddのパターンだから安心していたのに、初めて彼女のToe-upを編んだ時に、頭混乱したんですよ。逆Cuff Downしてないっ!て。

Heel FlapのあるToe-upの踵を、どこに置くのか問題

Toe-upには、もう一つ、まだちゃんと分析できてない箇所があるんです。
Toeから編み始めて、踵を作る場所を決めないと踵ができません。
普通のToe-upならそんなに難しくなくできるかもですが、Flap作らないといけないから、割り出さないといけない。どこに? そこがまだ、よくわからないんです。。

Toe-up好きの方は、『途中で糸が無くなっても、そこで終わればいいから、好きよ』とおっしゃいますが、私は、全部の分析ができないと、自分でコントロールできないので、好き、と言えません。。

あ〜あ、、、です。。




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