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薄荷雪


薄荷風味の雪が降ったせいで、息を吸えば気管から肺まで行き過ぎたさわやかさが駆け巡った。

ひょっとすると美味しい雪が食べられるかもしれない。そんな思いで準備をしたけれど、共づれは誰もいなかった。みんな鼻が貫かれてしまうと言って嫌がる。頼みの綱にしていた犬も過去一番に嫌がるものだから、結局一人になってしまった。

それからどうしたかって、わたしも出ることはやめました。窓から眺めたつららに淡く浅葱色が混ざっていたような気もするけれど、さわやかさがくどくって、それなりにして部屋にこもった。


ご清覧ありがとうございました。
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