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ひとつながりの

「おそとがかちんこちん!」
「どうしたの?」
「おそと!」

窓の方らしい。雨が滴って、外がまだらだ。伝ったときの線からはちゃんと見えたりもするのだけど。

「全部がかちんこちんなの?」
「そう」

言いたいことはわかったのだけど。もはや興味がなくなったのは、子供だからかなあ。

「お外を舐めたらどんな味がするだろうね」
「おそと!」

この子がどうやって育っていくのか、少し楽しみ。思いついたことを口にしすぎるけれど、どこまでも自由だから。
いろいろなことを知って、いろいろなことを組み合わせて考えるようになるときは来るとは思うのだけど、それでも楽しんでほしい。

蝶の羽ばたきが嵐を起こすかもしれないこと、あなたが飛び跳ねるたびにおじぎをする植物があるかもしれないこと。

沢山の可能性が、沢山のいい結果とわるい結果をもたらすことを。世界は花々が絡まり合って、ひとつながりの花冠みたいになっていることを。どうか嫌いにならないでほしい。

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