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木陰にて、歌詞のように

汗の書き方に失敗なんかないって、ぼくらは太陽に身をさらした。
どっちが先に言い始めたのかなんて覚えてないけれど、疲れたときは一緒だったね。

ぼくの服がおろしたてと知っていながら、君は木陰に座ろうだなんて言い始めるんだ。まいったよ。きっと君がにやついているんだってわかっていたけど、ぼくは拒めなかったな。

「あんまり日焼けしているのだから、気にすることもないでしょ」

日に焼けるといけないからって、日陰を大きくとろうとする君にぼくは思わずそんなことを口走ってしまった。わかってはいたけれど、案の定、君は許してはくれなかったね。

君は言葉を使って淡々とぼくを一通り口でやっつけてしまうと、気分がよさそうに「許す」だなんて言うんだ。芝の青があろ仕立ての服に映ってしまうかもしれないのにね。
でも、そうして許してしまうのがいつものぼくなんだな。自分でも不思議なんだけど、君の横顔を見ていると、なんだかそうしてしまうんだ。


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