ずっとむこう

 星の光が届くずっとずっとむこうの、さらにもっとずっとむこうのその先で、小さな瞳がそれを覗いた。

 青い星がぐるぐると、いのちのもとをまぜていた。いつもと変わらぬ緑と青のその星は、ときどきうんと青く、うんと赤くきらめく点が出来上がる。

 そちらはこちらを覗いているのだろうか。小さな瞳の彼は、日課を毎日たのしんでいた。あの星には、知らない誰かがいるのだろうか。もしかして、知ってる誰かがいるのだろうか。

 いつか会えるかもしれないそのときをたのしみに、日記をつけて眠りについた。

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