【書評】会計の地図

会計関連の本はいくつかつまみ読みしてたのでふんわりした理解はあったのだが、それからどこかのIRを読みとくといったことまではしてなかった
そもそも読みといて何がわかるかもあんまり分かってなかった
そんな中たまたま図書館で見つけたこの本を読んだ

まず読んで驚いたのがスライド形式のページが多いこと
普通の本と比べると文量は大分少ない
ただたしかに図解されてるので各要素の相互関係がわかりやすく、後続の文章で理解を深めるという読み方ができる

ざっくりとした理解、会計について学ぶ最初の一歩としては最適だと思う
若干文章が青臭い気もするが……
自分の仕事と会社、社会のつながりというのが分かってくる

ところで逆説の構造というものの話があったが、これは弁証法の構造に近い気もする
逆説の構造は起点、定説、逆説のサイクルによって新たなビジネスモデルを作る、という話だが
これはジンテーゼ、テーゼ、アンチテーゼのサイクルの構造に似ているのではなかろうか
前者は逆説をそのまま取り入れるのに対して、後者はテーゼとアンチテーゼを組み合わせるという違いはえるが、これを繰り返して改善していくという点が近い

著者のnoteにあるビジネスモデルとか政策の図解も面白い
批判されている政策についても何が目的なのか、どういう仕組みなのかなど、一歩引いた視点で見れる

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