「業務改善の問題地図」の書評と皮肉について

図書館で気になったので借りてきたが、妻も興味を持って読んでいた
自分の仕事(ソフトウェアエンジニア)をイメージして読んでいたが、
全く別の職種でも同様に参考にできそうだ

タイトルの通り、業務改善に関する様々な問題の因果関係がマッピングされた図が初めのページにある
これを見るだけでも今の職場にはここが当てはまるなというのがわかる
なんとなく現状に問題がありそう、というのもこの図で具体化されているので把握、説明しやすい

各部署の声(愚痴)というのがあげられているが、かなりリアルで容易に想像できる
筆者に実際にヒアリングしてきた結果なのだろう

関係者を巻き込んで、振り返り、実現可能なものから手をつけていく、というのが基本的な対策なのかなと思う
自分の環境でいえば、業務改善とか働き方改革をしよう、といったアバウトすぎる目標はないものの、改善しようと思ってもうまくいかないという無力感を感じたり、壁を感じている
思えば少し前は振り返り自体あまりしなくなったり、やっても同じような課題が残っていたり、アクションにつながらなかったりしていた
最近になって他チームの人にヒアリングするということをしていたが、これによって関係者を巻き込んだ振り返りができて、相互理解が進んだり、当事者意識を持てるようになったのかなと思う
自チームに閉じていると変化が少なくて関係者の意見を取り入れられない
改善した点に目を向けないと自己効力感を持てず無力感を感じる
権限がなくなっていくと当事者意識を持てなくなる

基本的には職場の課題を見つめ直すのに良い本だ
ただ全体的に皮肉っぽいのがあんまり受け付けない
書籍中でもネガティブな発言ばかりのモンスター社員への対策について言及されていたが
本人の態度がクライアントの企業から反感があったりしなかったのだろうか?

この本とは全く関係ないが、先日逝去された山崎元氏の以下の記事を読んでいた

それこそ著作中でも山元節と言われるように皮肉を効かせていたが、これを読んでその理由がすごく腑に落ちた
以前読んだ対談で、「FPの女性というと詐欺師のイメージしかなかったけどあなたはちゃんとしてますね」という発言をして対談相手のFPの女性に「そういうのはやめた方がよいですよ」と普通にたしなめられていたのを見てちょっと笑っちゃったことがある
ニュースを見てから他のnote記事も読んでるんだけど面白い

それはそれとして、内容は良くても皮肉とか悪口が挟まると俺にとってはノイズに感じる
それが面白いときもあるけれど……こういうのに慣れて楽しんだ方が良いのだろうか
最近色々本を読んでいて、内容は良いけど著者の性格が受け付けないとか、そこは目を瞑って読む、ということもある
思い返すと知性の感じられる皮肉だと痛快で面白いのかもしれない
ただバカにしているだけだと何もしてないのに口だけで無責任で一方的でむかつくのかもしれない

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