【書評】「技術書」の読書術

ITエンジニア本大賞にノミネートされてたのとたまたま図書館で見つけたので読んでみた。

読書術に関する本は割と読んでたのだが、技術書に絞った本は意外とない気がする。「本を遊ぶ」とかは割とエンジニア視点ではあるが。

読書に関する様々なテクニックが記載されてる。
プログラミング初心者向けの解説もあり、対象読者は幅広そうだ。

一点突破読書法とかは実際に使えるかもと思った。
個人的に自分の知識は浅く広いと思っていて、あんまり深堀り出来てないということを常々思っている。
確かに興味のある分野の関連書籍を20冊くらい読んだらそこそこの専門性を持てるよなとも。

くじ引き読書法は面白いけど、今読んでる本でいっぱいいっぱいなので、気になるものを読み切ったとかでなければやらなそう。
最近図書館に行くと情報技術、ビジネス、家事関連で気になる本を借りている。
借りれる期間が2週間で大体読めるのが2,3冊とか。
ただ流し読みとか必要なとこだけ読めば良いというので気は楽になる。

風呂場での読書術などは写真付きで解説されてるのはウケ狙いにも見えるが、実践した結果を真面目に解説しているのは素晴らしい。

ところで読書家の名言集としてショーペンハウエルの「読書について」に書かれていた、「読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。 」というの言葉が挙げられていた。これはどちらかというと読書家への皮肉だったような気がするが誤読だろうか……。

同じ読書家でも出口治明氏のような最初から最後まで読め派など全く異なる主張の人もいたりはするが、ただ色んな人の読書術を読んで差異があったり同じ部分が見えるので、それによって知識や認識がこなれてくる感じはする。

しかし読書術みたいな本が気になって色々読んでるのに肝心の技術書、専門書ってそんなに読めてないんだよなというのをいつも思っている。
とはいえ必要そうだから読む、というYAGNI的に考えるとあんまりやる気がわかないし、仕事に使うからと必要に迫られてやるか、面白そうだからという理由でやるくらいでそれなりの読書量になるので十分かもしれない。

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