感想文のような何か

https://www.amazon.co.jp/1984%E5%B9%B4%E3%81%AEUWF-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9F%B3%E6%BE%A4-%E5%81%A5/dp/4167914646/ref=pd_aw_fbt_img_m_sccl_2/356-1065953-1303407?pd_rd_w=PDtOn&content-id=amzn1.sym.84422bfd-bd29-4b6e-968b-a9a39179d00c&pf_rd_p=84422bfd-bd29-4b6e-968b-a9a39179d00c&pf_rd_r=NZ54CR4FRTWBXHYB3WX6&pd_rd_wg=t13xK&pd_rd_r=a585bc9a-b3dd-480f-8bd2-1ed88bb065b1&pd_rd_i=4167914646&psc=1

2000年の桜庭和志に続いて、文庫版で1984年のUWFを再読。やっぱり日本のMMAの源流にプロレスはあるんだけど、俺はプロレスが好きかと言われれば全然好きではないよなと。

桜庭本の後書きに、“もう格闘技についての本は書かない(大意)”とあってちょっと残念だなというのと、あの本はあくまで連載~単行本出版時点でのハッピーエンドであり、2024年に読むとまた感じるものが変わるなと……


具体的にはQUINTETのルールに関してなんだけど。↑の記事の無料部分で触れられてるから、興味がある方は読んでみると分かりやすいとは思うんですが、要は①ヒール禁止②膠着した(と見なされた)ら即ブレイク、ってルールが現代グラップリングに即してないよねって話で。

桜庭本のラストは、“ヴァーリ・トゥードをバイオレンスかつアングラなモノから、洗練されスリリングな総合格闘技へ変貌させた天才・桜庭和志が、退屈なDoスポーツであるグラップリングをエンターテイメント性のあるゲームへ変えつつある”というハッピーエンドなストーリーで纏めてたという解釈なんだけども。

現代グラップリングが、わずかに数年でサドルをはじめとする脚関節技術が広まったり、今でも割りとダイナミックに動いてる競技だからハッピーエンドで終わらず、その先に進んでるのだなぁと感じた読書体験ではあった。

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