ハウスメーカーの苦悩 2

私の父は15歳から75歳の間、ずっと大工を営んでいます。
ある日、世話になってる工務店から、40坪の父の現場を手伝う様に頼まれました。
何やら屋根まで急いで終わらせて欲しいと。
私も一人で80坪を叩いているので、抜けるのは辛いが、親となれば行かねばならない。
気温も31度を超える中、父と二人で土台を敷いていたら、工務店の番頭が手伝いに来てくれた。
これは嬉しい。
ふと、何故急ぐか理由を聞くと驚く事を聞いた。

メーカーの担当が、お施主様が庭で畑を作りたいとの事で、基礎のため残った残土を残す様に指示。
基礎屋が指示通り残した残土が多すぎる為、減らす様に指示。
何故か基礎の周りに残土を置く様に指示。
ベタ基礎なので、立ち上がりの打ち継ぎ部より土がある事は水が刺すと大騒ぎ。
基礎を防水処理を指示。
それを工務店に丸投げなもので、メーカーで使用出来るか?検討と確認、さらには指示がある度に職人を手配。

そんなにすぐには職人は捕まらない。
さらに、6月の成績に入れたいから、屋根まで完了させろと。

まず、立ち上がりに止水を検討しなかったのは、何故か?

土を盛ってGLを上げてはいけないのでは?

残すなら、基礎から離すべきでは?

基礎屋に打ち継ぎに止水処理を頼めば?

まだ、土台も始まってないのに防水しかたら、傷がついた所から水が刺してブクブクになるのでは?

工務店の番頭に質問したら、全てハウスメーカーの担当に指示されてグチャグチャになったとのこと。

まず、畑の為に土は残さなくても出来る。

GLが上がらなければ、急いで打ち継ぎに止水しなくても良いし、私のメーカーは木工事完了した後に、基礎に止水処理に近しい事をするが、騒いだせいで防水処理業者を余計に頼まなければならない。

玄関、テラスに土間を打つ際、型枠を打ち付け、穴だらけになり、再び防水業者を呼ばねばならない。

ハウスメーカーはよく工務店を振り回す。
でも、困るのはその現場を請け負う大工。
収入の低下は考慮にない。
悩みは多い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?