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むかし書いた韓国コラム #948

 3日に発表されたサムスングループの社長団人事で、サムスンが出した報道資料は漢字で埋め尽くされていた。新聞ですらほとんど漢字を使わなくなっている韓国で、ここまで漢字づくしの文書を見たのは久しぶりな気がする。やはり公式な文書は漢字を使うほうが格調というか威厳のようなものが感じられる。

 国会の議場で議員の机に立てる氏名標はハングルと漢字のどちらを使っても良いが、最近はハングルの方が主流だという。数年前に見た新聞では、多くの議員が漢字の氏名標を使っており、やはり「威厳」や「格調」を漢字使用の理由に挙げていた覚えがある。自国の文化であるハングルを使いたい気持ちはわかるが、せっかくの漢字文化を廃れさせるのは惜しいところだ。

 ちなみにサムスン人事の報道資料は漢字で埋め尽くされていたが、人事対象者の氏名は全員ハングル表記になっていた。やはり名前はハングルで書きたいというこだわりがあるのだろうか。

【解説】
 最近はもう漢字は使っていないようだ。写真は当時の報道資料より拝借。

(初出:The Daily Korea News 2010年12月6日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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