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むかし書いた韓国コラム #811

 最近パッカルグクスの即席めんが登場した。メーカーは食品大手のオトゥギだ。パッカルグクスは小豆のスープに入ったカルグクスで、韓国料理としてはマイナーな存在だろう。簡単に言えばおしるこの中にうどんが入っているのだが、あまり日本人向けではないかもしれない。当方は苦手ではないが、十数年の韓国生活で食べた経験は1回しかない。冬至の日に食べる風習があるのでたぶんその時に食べたのだろう。

 その即席パッカルグクス、どろりとした小豆のスープは甘い味付けとなっている。パッケージには、好みに合わせて砂糖を追加しても良いと書いてある。パッカルグクスはもともと全羅道の料理で、全羅道ではコングクスも砂糖で味付けして食べるのでこの地方では甘いめん料理は一般的なのだろう。ソウルで食べられるお店は多くないのでスーパーで手軽に買える即席めんはありがたい。万人受けする味ではなさそうだが、変わった韓国料理に挑戦したい方におすすめしたい。

【解説】
 これは日本人には好みが分かれる料理だろう。決してまずくはないが、万人受けする味ではない。即席でないものはカルグクス専門店で食べられるが、すべての店で扱っているものではなさそうだ。お店で食べたものは甘くなく塩味だった記憶がある。店によって味付けも異なるのだろう。マイナーな韓国料理に挑戦したい人にはいいかもしれない。写真はオトゥギ公式サイトより拝借。

 
(初出:The Daily Korea News 2018年3月22日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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