見出し画像

むかし書いた韓国コラム #208

 このほど日本でひと味変わった韓国語教材が出版された。「話してみよう!釜山語(プサンマル)」(株式会社HANA刊)だ。その名の通り、釜山方言を発音と文法から徹底して学ぶことができる教材だ。ひとむかし前は韓国語教材自体がニッチな市場だったが、最近ではすっかりメジャーな言語となっている。そんな中でさらにニッチな韓国の方言の教材が出てくるとは以前とは隔世の感がある。そもそも韓国でも方言の教材など存在していないのではないだろうか。日本人の韓国への関心が広く、深くなっていることを感じさせる。

 多くの日本人が学ぶ韓国語はソウル方言を基本としており、日本人には釜山方言はわかりにくい。同教材はすでに一定水準の韓国語を習得している人向けとなっている。ソウルでの日常生活に不便がない程度に韓国語を習得したら、釜山方言にチャレンジしてみるのも悪くはない。釜山訪問時だけでなく、釜山を舞台にしたドラマや映画を見るときにも役立ちそうだ。

【解説】
 釜山語の教材は意欲作だとは思うが、個人的には釜山方言はアクセント等クセが強くあまり好きではない。偏見であることを承知で言えば、KTXの特室で周りの迷惑を考えず大声で携帯電話で話してるのはたいてい釜山方言の人という印象がある。

(初出:The Daily Korea News 2013年7月24日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?