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むかし書いた韓国コラム #244

 青瓦台(チョンワデ、大統領府)前の道路が26日から24時間開放される。青瓦台前の通りは1968年1月の北朝鮮の武装工作員による青瓦台襲撃未遂事件を機に通行が規制され、1993年に金泳三氏が大統領に就任すると一部解除された。現在は午前5時30分から午後8時まで開放されている。

 今回の措置に合わせ、写真撮影についても保安上重要な場所を除いては原則的に可能になるという。「開かれた青瓦台」を目指す新政権の措置だが、ドローンによる青瓦台の撮影は禁止措置が続く。ドローンどころか、韓国では衛星写真による重要施設の公開は禁止されており、ポータルサイトの地図サービスでも青瓦台の位置は明示されていない。しかし韓国の法律適用外のグーグルマップでは青瓦台の衛星写真を見ることができる。これは「開かれた青瓦台」ではなく「勝手に開けられた青瓦台」とでもいったところか。韓国のポータルサイトでも衛星写真が見られるほど開かれる日は来るだろうか…。

【解説】
 グーグルは韓国の事情など知ったことではないのだろう。ストリートビューでも、韓国の地図サイトではぼかしが入っている場所もそのまま表示してくれる。韓国の地図サイトでぼかしが入るのは青瓦台と軍事施設のほか、風紀上好ましくないムフフな通りなどだ。韓国の地図サイトで軍事施設とは思えないようなところでぼかしが入っていたなら、そこはムフフな通りかもしれない。グーグルでチェックしてみよう。

(初出:The Daily Korea News 2017年6月26日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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