むかし書いた韓国コラム #274

 ウーロン茶を飲みたい。しかし日本ならコンビニに行けば種類もサイズも豊富にあるというのに、韓国ではほとんどみかけない。あったとしてもショート缶なので、がぶがぶと飲みたいときには物足りない。日本にいたころは自宅に1.5リットル入りのペットボトルを常備していたものだが、韓国でそれだけの量を常備するにはコストがかかりそうだ。

 そういえば焼き肉屋ではウーロン茶を置いている店が多い。しかしこれもよく考えてみると日本人客向けなのだろう。確かに頼んでいるのは日本人ばかりで、韓国人がこれを飲んでいるのはあまり見かけない。そもそも韓国ではなじみのない飲み物なのだ。

 なければ日本から持ってくるしかない。ペットボトルは持って来られないので、思い切って茶葉を買ってきた。これなら家でもがぶがぶ飲める。そう思ったのだが、ものぐさな性格がわざわいして半年ほどたつが全然飲む機会がない。コンビニで売ってくれないかなぁ…。

【解説】
 その後はちゃんと自分でお茶を沸かすようになった。中国大使館隣の華僑学校前に中国茶や酒などを売る露店が出ていて、ここでウーロン茶やプーアール茶の茶葉を調達していた。ただ華僑学校建て替えの際にお店もなくなってしまったようだ。

(初出:The Daily Korea News 2011年3月11日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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