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むかし書いた韓国コラム #375

 夏になると冷たい食べ物が食べたくなるが、この時期に人気の冷めんの価格が毎年上がっている。外食業界によると、ソウル市中区にある有名店では最近になり冷めんの価格を1万2千ウォンから1万3千ウォンに上げた。この店では2011年には1万ウォンだったが5年間で30%上がったことになる。松坡区の別の名店でも冷めんは1万3千ウォンになったそうだ。

 お店の立場としては、出汁を取るのに国産牛を使っており、これら食材の値段が上がっているほか、人件費やテナント料の上昇もあり、値上げは避けられない決断だそうだ。でも1万ウォン以下でやっている店もある。客としては企業努力もお願いしたい。

 きょうもまた暑い1日になりそうだが庶民には1万ウォン以上の冷めんは負担だ。お会計を済ませたら懐が寒くなりそうだ。こんな使い古されたオチもまた寒いかもしれないが。

【解説】
 正直なところ冷めんに1万ウォン以上はあまり出したくないが、韓国の外食物価の上昇は激しく、いまではもっと上がっているのではないだろうか。

(初出:The Daily Korea News 2016年7月28日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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