むかし書いた韓国コラム #755
法務部が16日に帰化試験の過去問題を初めて公開した。問題にはソウル五輪の開催年を問うものや、「三国史記」の編さん者を問うもの、秋夕・祭祀・省墓・百日・葬礼のうち名節に祖先の墓を訪れあいさつするものはどれかを問うものなど、韓国人にとっては知っていて当然のものばかりが並ぶ。国籍を取得する以上これらは基本的な知識として持っていなければならないのだろう。このほかハングルの読み書きや、面接試験では国歌である「愛国歌」の1番を歌えなくてはならないという。
韓国語を話し、韓国の習慣を身につけると、韓国人から「おまえはもう立派な韓国人になった」と言われることもある。韓国籍を取得する考えはないが、韓国で生活する上で「韓国人度」を高めておくのも悪くはない。筆記試験と面接試験のサンプルは出入国管理事務所のサイトで公開されている。腕試しで韓国人度を測ってみるのも面白いだろう。
【解説】
韓国語の腕試しで日本の大学入試の韓国語の試験問題を解いたりすることはあるが、帰化試験は韓国語だけでなく韓国の習慣などの知識が幅広く問われるので自分の「韓国人度」を図るのにちょうどよい。韓国通を自任するライターとかでも帰化試験に合格できるほどの知識を持っているのか、ちょっと試してみたいなんていうのは意地悪か。写真は市販の問題集。書店サイトより拝借。
(初出:The Daily Korea News 2010年2月17日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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