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むかし書いた韓国コラム #585

 飲み屋が密集する学生街。いろいろな店があるが、鶏肉料理の店がやけに多いように感じた。フライドチキンに鶏の丸焼き、タッカルビにチムタク、タクトリタン、ついでにタクパル(鶏の足)の店まであった。いずれも酒のお供に最適だ。店頭のグリルでぐるぐると焼かれている鶏を見るとついお店に入りたくなる。焼き肉だと2次会以降に軽く飲みたいときにはちょっと重すぎるが、こういうときに鶏肉は重宝する。とは言え、道路の両脇にずらりと鶏肉の店ばかり並ぶというのもすごい光景だ。この街では一晩に何羽分の鶏肉が消費されるのだろうか。

 特別に鶏が好きというわけではないが、昼食に参鶏湯を食べ、夕食に誘われてタッカルビを食べ、その後別の会合に呼ばれフライドチキンを食べる、というように鶏づくしになる日がたまにある。決して嫌いではないのでいいのだけど、このままではトサカが生えそうだ。いっそ早起きの習慣でも身につけばいいのだが…。

【解説】
 どうしてそこまで鶏肉ばかり食べるのかはわからないが、フライドチキンもタッカルビもおいしいし酒が進む。価格も手頃なのがまた消費をあおるのだろうか。

(初出:The Daily Korea News 2012年1月19日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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