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むかし書いた韓国コラム #280

 辛いものが苦手な人は韓国の即席めんは赤くて辛いだけでどれでも一緒かもしれない。しかし製品ごとに辛さは違うのだ。即席めんメーカーの八道の付設研究所が調査したところによると、辛さの単位「スコビル」で示した各製品の辛さは、「辛ラーメン」が1320スコビルとなった。実はこれでもまだ韓国で5位の辛さという。農心の新製品「チンチャチンチャ」は2724スコビルで「辛ラーメン」より2倍辛いがランキングは4位にすぎない。

 3位はオトゥギの「熱ラーメン」の2995スコビル、2位は八道の「男子ラーメン」の3019スコビル。そして1位は八道の「トゥムセラーメン」で、実に8557スコビル。2位と3倍近い差を付けぶっちぎりの激辛さだ。「辛ラーメン」と比べると6.5倍となる。2009年に発売され、激辛マニアに受けており売れ行きもそこそこいいのだとか。「トゥムセラーメン」に慣れれば「辛ラーメン」も「甘ラーメン」になるかも。その前に胃が大変なことになりそうだが。

【解説】
 スコビル値でいうと4404スコビルの「ブルダック炒め麺」の方が「トゥムセラーメン」よりはるかに辛かった印象がある。前者はソースであえるタイプのため、辛さが舌にダイレクトに感じられるからだろうか。ブルダックシリーズには辛さ2倍以上の1万スコビルのものも出たようだが、さすがに試す勇気はない。

(初出:The Daily Korea News 2012年5月7日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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