むかし書いた韓国コラム #43
ホームレスや物乞いに絡まれることが多い。ソウル駅前の地下道は彼らの住処になっていて、ここで以前、ホームレスに「100ウォンくれ」と絡まれたことがある。無視して歩き続けたら、腕をつかまれ「100ウォンくれよ!」と叫ばれた。思わず日本語で一喝して走って逃げたが、あれは恐かった。
先日は地下鉄のホームで、物乞いのおばあさんに「千ウォンちょうだい」と絡まれた。無視してたらやはり腕をつかまれ、それも無視して振り払ったら、「くれるのかくれないのか返事くらいしなさいよ!」と怒られた。なぜ怒られなきゃいけないのか腑に落ちない。
日本ではホームレスに話しかけられたことなどない。彼らには一般市民とは接触しないという不文律でもあるようだが、韓国にはそういうルールなどなさそうで、相手が外国人でも積極的にアタックしてくる。その積極性には関心するが、あまり気分の良いものではないので別のやさしそうな人の方へ行っていただきたい。
【解説】
韓国のホームレスはなかなかにアクティブだ。そのくらいでなければ生きていけないのか。それにしても夜のソウル駅前の地下道は怖い。男でも怖いのだから、女性の1人歩きは避けるのが吉だろう。
(初出:The Daily Korea News 2011年7月20日号 note掲載に当たり解説を加筆しました)
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