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むかし書いた韓国コラム #365

 赤いのが流行だと思えば白いのが流行り、また赤に戻った即席めんの流行。最近は赤いスープでも白いスープでもなく、スープのないタイプが流行の兆しを見せている。食品大手の農心の分析によると、第3四半期は三養食品が昨年発売した「プルダクポックンミョン」の売上が伸び15位に入ったという。同製品は激辛鶏肉料理のプルダクのたれをめんに絡めて食べるスタイル。スープと違い辛さが舌にダイレクトに伝わり、プルダク同様の激辛仕上げとなっている。

 農心の「四川チャパゲティ」も8月の20位から先月は12位まで上昇している。ご存じチャジャンミョンを四川風のピリ辛な味付けにしたもの。また、今年の夏は八道のロングセラー「ピビンミョン」が過去最大の売上を記録した。いずれもスープはなく少量のたれを絡めて食べるタイプだ。
 こうしたことから各食品メーカーは汁なしめんの新製品を準備しているという。白いスープの即席めんのように一世を風靡できるか。即席めんマニアとしては気になるところだ。

【解説】
 プルダクポックンミョンは罰ゲーム用のおみやげでよく日本に買っていったもの。最近では種類も増えたほか、日本に正式に輸入されており、輸入食品店だけでなく普通のスーパーでも見かけるようになった。日本では「ブルダック炒め麺」というのが正式名称のようだ。

(初出:The Daily Korea News 2013年10月30日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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