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むかし書いた韓国コラム #387

 10月9日はハングルの日ということで、メディアでも韓国語に関する記事が多く見られた。そんな中で目に止まったのは、韓国には韓国語の名前を持つ車がないというもの。90年代には大宇自動車が「メプシナ」「ヌビラ」、双竜自動車が「ムッソ」などを販売していた。これらは韓国語がモデル名の由来となっていた。しかし2014年現在、韓国で販売されている量産車に韓国語由来の名前を持つ車はない。

 現代自動車は1号モデルに「ポニー」と名付けているが、当初は「アリラン」「セマウル」「珍島犬」「ムグンファ」などの名前が候補に上がっていたそうだ。同社にはこれまで韓国語由来のモデル名はないという。関係者はその理由について、「グローバル化と現地化戦略のため」と説明した。海外で販売するにはやはり国籍不明の横文字の名前が良いようだ。もし同社最初のモデル名に「珍島犬」が採用されていたならば、現代自動車は現在どうなっていただろうか。想像してみるのも面白い。

【解説】
 車の名前が韓国語ではちょっとしまらない感じもする。こういう横文字信仰は日本も同様で、日本の車で日本語の名前を持つのは光岡自動車のモデルを除くとないのではないか。

(初出:The Daily Korea News 2014年10月10日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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