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むかし書いた韓国コラム #865

 大韓航空の趙顕娥副社長が機内でのサービスに問題があるとして激高し、客室責任者を降機させた事件で、にわかにクローズアップされているのが問題の発端となった「マカダミアナッツ」だ。ポータルサイトの検索語ランキングでもが上位に食い込む人気ぶり。ナッツ自体はそれほど珍しいものではないと思うのだが、消費者の間ではにわかに「どんなナッツなのか」と関心が高まり、ネットショップでは通常の3倍以上の売れ行きを記録しているところもあるのだとか。一部業者はツイッターなどで「これがうわさのマカダミアだ」などと投稿するなど、マーケティングにもしっかりと活用している。好調が続けば「ハニーバターチップ」並みに入手困難なヒット商品になるのではとの予想も。

 ただマカダミアナッツを届けに来た配達員に「箱のまま届けず皿に出して持ってくるのが正しいサービスだ」などと文句を言っても多分相手にされないので悪ノリはしない方がよさそうだ。

【解説】
 ファーストクラスでマカダミアナッツを皿に出さず袋のまま出したことが趙顕娥氏の怒りを買った一因とされる。写真は大韓航空ではなくキャセイパシフィック航空の、ファーストクラスではなくビジネスクラス。ナッツは袋のままではなく皿に出されている。同社が普段どんなサービスをしていたのか記憶にないが、大韓航空でのトラブルがあった直後という時期もあり、もしかして何らかの影響があったのかなと思ったりもした。

(初出:The Daily Korea News 2014年12月12日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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