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むかし書いた韓国コラム #166

 日本の牛丼屋で牛丼に紅ショウガを山盛りにして食べる人がいる。よっぽど紅ショウガが好きなのだろうか。あれでは牛肉とどっちがメインなのかわからなくなるほど。

 牛丼の紅ショウガはほどほどにしているが、韓国でソルロンタンを食べるときにネギが入れ放題だとうれしくなってつい入れすぎてしまう。テーブルに置かれたかごの半分くらいは普通に入れる。ネギが主役のソルロンタンだ。紅ショウガ好きをとやかく言えた身ではない。

 そういえば韓国に進出した日本のカレーショップでも、テーブルに置かれた福神漬けを全部食べてしまう猛者が続出したという話を耳にしたことがある。紅ショウガもネギも福神漬けも主役ではないはずだが、テーブルに置かれていると食べたくなってしまうのだろうか。

 なにごともほどほどが良さそうだが、ネギ入れ放題ではないソルロンタン屋に入ってしまうとなんとなく損した気分になってしまう…。

【解説】
 浅ましいとは思いつつ、ネギ入れ放題のソルロンタンはやめられない。言い訳をするわけではないが、周りの韓国人もいっぱいネギを入れて食べているのだから、ネギをいっぱい入れるのが正しい食べ方のような気もする。

(初出:The Daily Korea News 2009年12月2日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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