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むかし書いた韓国コラム #197

 「ココミョン」で白いラーメンブームを巻き起こした八道が、原点回帰で赤いラーメン市場にも殴り込みをかける。商品名は「男子ラミョン」。「ラミョン」は韓国語で「ラーメン」の意味のほか、「~なら」という意味もある。商品名は「男ならこのラーメン」というような意味合いだろう。濃厚で辛いイメージに合わせたとは同社の説明だ。パッケージにも漢字で「男子」と書かれており、なかなかのインパクトだ。

 一方、広東製薬の男性向け「ホッケ茶」は、黒地に白い筆文字で「男」という漢字が書かれている。「ホッケ」とは「ケンポナシ」のこと。あまりなじみのない名前だが、肝機能に効能があり、二日酔い解消に効くのだとか。商品のコンセプトはずばり「男たちの茶」。精力剤と間違えそうなパッケージデザインだ。

 即席めんとお茶という異なるカテゴリーだがどちらも男性をコンセプトに漢字を使ったパッケージだ。今年はこうした男性向け商品が流行するかもしれない。

【解説】
 「男子ラーメン」は特に印象に残っていないが、茶飲料の「男」はどこかで飲んだことがあるようななつかしい味がして結構気に入っていた。その後男性をコンセプトにした商品は見かけた覚えはない。

(初出:The Daily Korea News 2012年2月27日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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